
この瓦礫から出てきたリゼロッタの日記と、
旅の冒険者である私たちがルコリアと姉とを繋ぐものとなりました。
私
「これハッピーエンドで終わるのかなぁ」さきほど察してしまったことと、ルコリアの発言を重ねて言いました。
Sさん
「どうかなぁ……うーん」偽セレドと真のセレドを行き来して分かったことは、
高台の教会の事故のことでした。
どうやら今、偽のセレドの町にいるのは、
教会の崩落事故の際に亡くなった子たちばかりのよう。
大人たちはその時の悲しみからまだ癒えてはいないようです。
そのせいで偽のセレドの町とは違うどこか暗い感じが
町から拭えないでいたのですね。

そんなセレドの町に今ちょっとした幽霊騒ぎが起こっているらしく、
亡くなった子どもたちが大人を恨んで道連れにしようとしていると、
滞在中の旅の霊媒師サダクは説明しました。
自分が悪霊をなんとかしましょうといっているのですが、
こういう時にこういうことを言う人って大体悪役!
それにリゼロッタを始めとした子ども達は大人たちを焦がれはしたものの、
恨んでなんかいない!そう思っていたところに、
ルコリアがその思いを主張してくれました。
悪霊払いの儀式が2日後に控える中、
ルコリアに渡していたリゼロッタの日記帳がなくなりました。
勘のいい彼女はサダクがあやしいと感じ、
私たちは日記帳を求めてサダクのあとを追いました。

案の定、日記帳はサダクの元にありました。
そのサダクは日記帳を手に黒い仮面をかぶった誰かと話をしています。
黒い仮面の男はサダクに「祈願の魔像」を渡し、
計画が順調か尋ねると、サダクは既に準備は整ったと答え、
「祈願の魔像」に大人たちが「悪霊払い」の祈りを捧げたとき、
偽りの世界に真のセレドの町が侵食されることを伝えました。
真相を知った私たちは急いでセレドの町に戻るのですが、
町では既に悪霊払いの為の集会が始まってしまっていました。

集会場では怪しいお香の香りが立ち込め、
大人たちは完全に自分たちの意識を失ってしまっており、
サダクの言うがままに魔像に祈りはじめてしまいました。
そこにルコリアがやって来て、
きつけそうを焚いたことで、皆が意識を取り戻しました。
怒ったサダクは魔像の力を使って自らの姿を魔物に変えて……。
さて、ここからは私たちの出番ですね。
レベル83の戦士と魔法使い、そして84の僧侶。サポート仲間はなし。
難易度は「強い」で撃退。
魔像が消滅するとき、光の玉が現れ、
それが偽りのセレドの町の子どもたちの姿となり、
ダーマ神殿に向かいます。
偽セレドの町でのイベントの最後、子ども達はダーマ神殿で祈っていました。
大人たちに会いたいと。迎えに来て欲しいと。
ルコリアは皆にダーマ神殿に行こうと促しました。

そこにいたのは祈る子どもたち。
偽セレドと真セレドを融合させようとしていた魔像の影響が
まだ残っていたおかげでかろうじてその姿を見ることが出来ました。
親元に嬉しそうに駆け寄る子どもたち。
ブラトとリゼロッタも互いの気持ちを正直に話していました。
リゼロッタは自分たちがもうこの世のものではないことを悟っていました。
ルコリアに対しても心配していたと話すリゼロッタ。
そんなリゼロッタにルコリアは精一杯答えます。
もう大丈夫。今までありがとう。
そろそろ魔像の影響が消えてしまいそうです。
リゼロッタは安心したように、ルコリアの前から消えていきました。
他の子たちも最後の両親との別れを終えて消えていったのでした。

姉を模した人形をぎゅっと抱きしめ涙するルコリアがとても切ないです。
クリアした直後は、できることならばちゃんと再会させてあげたかった
という気持ちと、それではご都合主義になってしまうなぁという気持ちと
半々でした。
クリアから日数が経った今、改めて思うのは
この終わり方が結局一番落ち着くのかなと思っています。

私
「こんなに分かりやすい話なのに、大人向けだよね」Kさん
「そこがドラクエっぽさかな」Sさん
「だねぇ」私
「自分が子どもだとしたらこの話を終えたときどういう感情を抱くんだろう」Sさん
「(自分なら)成仏できたよかったーって考えそうだなぁ」Kさん
「難しいな」
ドラクエ10のストーリーは、単純に捉えたときと、
少し踏み込んで考えた時とで物語の見方がガラリと変わることがあります。
そこが面白いところだなぁと感じています。
← 前の話
33.魔女グレイツェル登場→ 次の話
三人の話 Ver.2 目次三人の話 目次
【 続きを閉じる 】