
例えば、ホイミをかけるだけでも「じゅもん」の項目から
「ホイミ」を選ばなければなりません。
FF11や14にあるような、いわゆる「マクロ」と呼ばれるコマンドも
用意されていませんので、毎回その作業が必要になります。
では、実際のところ使いにくいのかと聞かれると、
それが意外にもそうではないのです。
一部の表記の仕方など、変えてくれたほうが分かりやすいと
思う部分もあるのですが、ほとんどのことがメニューに集約されているので、
とてもシンプルでオンラインゲーム初心者であればあるほど
このUIは分かりやすい部類に入るような気がします。
では、情報が多いとよく言われるPC版FF14のUIを見てみましょう。

画面の大きさが違うため見づらいかもしれませんが、
このUIが私がFF14をプレイしていた頃に使っていたものです。
FF14のUIの特徴はなんといってもそのカスタマイズ性の高さにあります。
なので、プレイヤーの数だけUIがあるといっても過言ではありません。
必要な情報を必要な大きさで、ほぼ自由に画面内に配置でき、
またキーコンフィグも比較的自由に変更できるため、
結果的に「自分が使いやすいUI」に育てることが出来ます。
カスマイズしたコックピットのようなものですね。
これがFF14のUIが優秀と言われる理由だと私は思っています。
私もFF11から14をプレイし始めたときは、
これまでFF11で足りないなぁと思っていたところが自由に設定できるようになって、
FF14のUIは使いやすい!と思っていたこともありました。
今でもカスタマイズした上での使いやすさならかなり上位にあります。
が、注意したいのはこの「カスタマイズした上で」という部分です。

私はFF14の操作はごく一部のマウス必須の操作以外は、
ほぼ全ての操作をキーボードのみで動かせるようにしていました。
FF11でのキーボードのみで動かすスタイルが好きだったので、
それに準拠したものにしていたんです。
つまり初期の配置やコンフィグでは、私の場合は使いにくくて仕方ありませんでした。
そんなわけでカスタマイズするのですが、
当然、別環境ではUIの設定ファイルなどを持っていかないと、
私の普段のプレイはできないと言い切れます。
以前にイベントで、ただキャラを走らせていくだけの内容だったのに、
普段のUIと違う(さらにデバイスも違う)に戸惑って、
ちゃんと動かせなかったプレイヤーさんがいたのも頷けます。
これはドラクエ10だったらまずおきなかっただろうなぁと思います。
またぱっと見た感じも、知らない人から見たら
どこをどうみればいいのかさっぱりだと思います。
カスタマイズ性の高さが逆作用してしまった例としては、
私自身が実際に遭遇したことだと、他人に操作を説明するときに、
説明がとてもし辛かったことがありましたね。
さて、FF11の標準状態のUIを見てみましょう。

FF14を見たあとだと、なんにもない!って思ってしまいますね。
こちらも必要なときに必要なメニューを呼び出すタイプのUIとなっています。
私はキーボードのみで操作しているのでパッドのことは分かりませんが、
マウスを一切併用することなく、最低限の情報をきちんと備え、
ここまで操作にストレスが少ないものはあまりないと思っています。
また、ドラクエ10とは異なり、マクロも用意されているので
ショートカットで任意の技を発動させやすいといった利点が高いものです。
今はログを分割できるようになったので、二分割にしている人も多いと思います。
またメインメニューについては右上に出るようになっています。

戦闘時もかなりシンプルです。
ドラクエ10のようにコマンド戦闘も出来ますが、
FF11の場合はかなりの人がマクロを多用しての戦闘です。
私のように一面ログだと状態異常などが多数列挙されると
見づらいという難点がありますが、
ログの分割、色を変える、不要なログを切るといった工夫で
なんとかしているという感じですね。
最近ではターゲットした(あるいは指定した)プレイヤーの状態が
可視化されるようになったので、かなり便利になりました。
ただ、この情報はこっちにあったほうが視点移動が楽なのに……と思っても、
ドラクエ10やこの次に紹介するPSO2と同様に自由な配置は出来ません。
この点ではFF14は利点と言えます。

最後にご紹介するのがPSO2(PS4版)のUIです。
PSO2はアイコンで表現しているものが大変多く、
まずはその意味を把握することから始まります。
こちらも配置が下段に一列なので画面に集中できるという良さがある一方、
配置の自由度は非常に低いです。
ただし、アイコンの配置そのものは好きなように配置が出来るため、
カスタマイズ出来る部分とがうまく融合されたものになっています。
画面上に出るものが基本的にアイコン表示ばかりなので、
慣れるまでは確認をしながらといった操作になることもありました。
また、私の場合は手癖に頼ってしまうことが多くて、
より使いやすくスキルの配置を変更したはずのアイコンが何のアイコンか
分からなくなってしまって、かえって使いにくくなってしまうといった
失敗をしたこともあります。
逆に言えば、一度配置がしっくりと馴染むとすごく使いやすいUIのひとつです。
相手にする敵が巨大なものが多いために、
カメラを引きたくなったり、近接ジョブだと敵のお腹しか見えないなんてことは
どうしても避けられないことではありますが、
これはどのゲームでも多かれ少なかれあることですね。
どれが一番良いUIでどれがダメなのかというのは、
本当に個人差なのでなんともいえない部分ではあります。
カスタマイズ性の高さでは今回取り上げた中だとFF14に軍配があがるでしょうし、
初見で大体分かるという強みならばドラクエ10でしょうか。
またドラクエ10やFF11は、
画面上にいる敵や他人が、どういう行動を取ろうとしているのかが
とても見やすいです。
FF14はその点では少々劣るかもしれませんね。
FF11とPSO2は人を選ぶとは思いますが、
PSO2はアクション性の高さに対応した分かりやすいUIだと思いますし、
FF11はパッド派とキーボード派に表示上の差がほとんどなく、
どちらでも違和感なく使える優れたUIだと思います。
私の個人的な経験からいくと、
結局はUIについてはシンプルなものが使いやすいなぁとは感じています。
自分も使いやすいし、操作に専念しやすいということ。操作性の向上にも繋がります。
さらに、他人に聞かれたときの答えやすさという利点が大きいです。
キャラの操作とチャットの行き来のしやすさを重視する私にとっては
……キーボードオンリー操作時のFF11が一番自分には合っているかなぁ。
今回はあくまでも標準的なUIのみ取り上げましたが、
皆さんはどういったUIが使いやすいと感じますか。
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