【前回までのアドゥリンM】
ドクマク、アシュラックを倒した際に手に入れた紋章がハデスへの鍵だと知り、
早速、ラ・カザナル宮へと向かうアシェラと冒険者だったが、
後を追ってきたダラクァルンと共にハデスの間へ強制的に転移させられてしまう。
ハデスの圧倒的な力を前にピンチの彼ら。しかし、そこに立ち塞がったのはモリマーだった。
「今の状態では勝てない」と伝えたモリマーは、アシェラたちを逃がす為に、
一人天守に残るのだった。

■ 黒衣の紳士の招待
モリマーを残してなんとかラ・カザナル宮から逃げ延びた一行の前に、
今度はテオドールが現れました。

現れたのはテオドール

テオドール
「フム……。やはり、一人欠けている、か。」


中で何が起こったのかを知っている……?
咄嗟に身構える冒険者でしたが、テオドールは自分は敵ではないと伝え、
ダラクァルンもその点については保証すると言いました。
テオドールに詳しい話を聞くために、ハーサーカもいるカミール山頂に向かいました。


■ 七番目の守護者
テオドールが最初に語ったのは、現時点で冥王ハデスを倒せない理由でした。
そもそもハデスは自分を護るために、三魔君の魂それぞれに印を刻み込んでいました。
それは「冥王の聖痕」と呼ばれ、
それが存在する限りはハデスを倒すことは出来ないらしいのです。
冒険者が手に入れた紋章はこの「聖痕」だったのです。
どういう意味なのか事態が飲み込めないアシェラにテオドールは答えました。

テオドール
「聖痕は繋がれているのだ……冥王の魂とね。」


聖痕は天守への鍵である一方で、ハデスの魂を護る鎧でもあったのです。

テオドール
「つまり、三魔君は彼への様々な弊害、災厄を肩代わりすることになる。」


要するに、聖痕が残る限り、一切の攻撃が無効化される状態なのです。
ということは、三魔君のうちの二つの聖痕は冒険者の手にありますが、
あと一つはバラモアがどこかにやってしまった……。
どこかにまだ「聖痕」が存在しているということなのです。

聖痕はハデスへの絶対的な忠誠を示すものであり、
つまりは三魔君がハデスに歯向かうことの出来ない枷(かせ)でもありました。
以前戦ったバラモアがそれを「呪いのようなもの」と称したのはそういう理由だったのです。

テオドール
「……とうの昔に切ったものを捻じ曲げて戻されるとは思わなかった。」

アシェラ
「戻される……?……まさか!?」


そうです。今、その聖痕はテオドールの魂に刻み込まれていたのです。

明かされる真実

ハーサーカ
「元不死君……。いまは七支公がひとり、「不死公」の名を持つもの。それが、そやつよ。」

テオドール
「かつて、冥王ハデスに仕え……
オーグスト王との戦いの末、心を開いたもの。……それが、私だ。」


さらに、テオドールは続けました。
今、一番アシェラやダラクァルン、冒険者が心配しているモリマーについてです。

「私のせいだ。」

死を覚悟の特攻と、天守に残り一行の防波堤となったこと。
それらはすべて、テオドールに聖痕が刻まれてしまったことにより、
起こってしまったことだったのでした。

「だから、私は天守へ向かう彼を引き留め、伝えたのだ。事の真相を……。」

何も知らずに戦えば、ハデスに倒されるのは明白。
そんなハデスを前にして逃げるのはまず無理なのだと。
誰かが盾となって、アシェラ達を逃さねばいけなかった……。

テオドール
「そうだ、私はモリマーに死を宣告したのだ。君らのために犠牲になれ、とね。」


もしも、バラモアを倒したときに聖痕が手に入っていたならば、
こんなことにはならなかったのかもしれません。
仮に手に入らなかったとしても、聖痕がテオドールのところにいかなければ、
事の真相を知っているテオドールが、ハデスを倒すことに助力してくれたかもしれません。
恐らくバラモアはそのことさえも見越して、冒険者たちを不完全な状態のまま
ハデスの前に向かわせたのです。

バラモアの言った「最期まで見届ける」……。
そのまま一行が倒されたとしても、
誰かが犠牲となったとしても、
そして、まかり間違ってハデスが倒されたとしても、
それはバラモアにとっての「愉悦」に繋がるものでした。

テオドールに「犠牲になれ」といわれたモリマー自身は、
「任せとけ!」とアシェラたちを助けに向かったのでした。

辛い選択

では、ハデスを倒すためにあとひとつ残った必要なもの。
それはテオドールの魂に刻まれた「聖痕」ということになります。
つまり、テオドールを倒さねばならないということ。

テオドール
「君の力をすべてぶつけ、この私から奪い取りたまえ。
……そう、かつてオーグストがそうしたようにね。」


冒険者はテオドールのその言葉に決意を固め、
アシェラもまた初代王の血を引く者として、この戦いを見届ける決意を固めるのでした。


■ 水園の決闘

テオドール
「君たちは考えてみたことはあるかね?
星が見える、ということは幸福なことだと……」

「だがな……それは当たり前のことではないぞ。」


戦いの前にテオドールは冥王ハデスと会った頃の話をしようといいました。

出会った頃は「冥王」などとは名乗っていなかったこと。
テオドールは彼の従者だったこと。

かつては従者だった

「彼は昔から野心に満ちていた。 そして、強く──圧倒的に強く。
大衆を心服させる、神性をまとっていた……。
過去の私もまた、そこに惹かれて従者となった。
そう……当時の私は彼の全てを尊敬し、羨望していた。」


冥王もテオドールも元は普通の人間でした。
それが、様々な研究をした上で、輪廻の理からも外れ、
人間であることさえ越えてしまったのでした。
それから程なくして、冥王はいま冒険者たちがいる世界(つまりヴァナ・ディール)とは
異なる次元の世界「タルタロス」を見出したのです。

「彼が自らを冥王と名乗ったのも、その時だ。」

タルタロスから次々と意のままに動く手下をかき集めた中には、
ドクマクやアシュラックもいました。
テオドールは冥王の第一の従者、いやハデスからみると下僕の一人であり、
タルタロスでそんな手下になるモノを見つけては連れて来ていたのです。
そして、六支公やハーサーカもその中にいました。
ですが、彼らは冥王に真に屈していなかったため、長らく幽閉されていたのです。

テオドールはそんな冥王の異常性よりも、
彼のカリスマにすっかり心酔しきっていました。
「お前の力が必要だ」といわれ、テオドールは「不死」という異能を身に宿しました。
初代不死君の誕生です。

昔話をしよう

テオドール
「タルタロスには星はなかった。 見上げる空は青くなかった。
狭くはなかったが──閉ざされていた。」

「手を上に差し伸べても、その手の先は閉ざされていたのだ。 未来と同じようにな。」


タルタロスには昼も夜もなく、戦いしかなく、
徐々にテオドールの心も蝕まれていきました。

「あるいはそれすらも冥王の狙いだったのかもしれないが……。」

聖痕で繋がれているからこそ分かるハデスの考え、思想は、
今でもなんら変わっていないとテオドールは言いました。
ですが、長らく人間の間でも暮らしてきてたテオドールには分かっていました。

「死は他人によって勝手に決め、押し付けてよいものではない。」

ハデスに心酔していた頃はそれが分からなかった。
全ての判断をハデスに委ね、彼に歯向かうものを倒すだけの日々だったのを
手を差し出してすくい上げてくれたのは初代王オーグストでした。

テオドール
「……さて。私と冥王の昔話はこれで終わりだ。」


聖痕を解放するためには本気で挑まなければなりません。
ハデスに挑み、勝利するためにも、勝たなければならない戦いです。

水園の決闘

武人らしく、完全に一人で戦うテオドール。
その攻撃は多彩で、ほとんどの攻撃に状態異常が付与されていました。
いわゆる物理攻撃だけでなく、魔法攻撃にも長けており、体力も多くてタフです。
そんなテオドールに全力をぶつける冒険者。

「しっかり耐えたまえ……!」

そういうと、大ダメージとともに冒険者の技を封じる技が炸裂しました。
そして、その技に耐えた冒険者。
戦いの終わりは近づいていました。


■ ときの声
仰向けに倒れたテオドール。
冒険者が勝ちました。
そばで見ていたアシェラも駆け寄ってきました。

聖痕の切り離しに成功

テオドールの身体からは例の紋章……ハデスの聖痕が浮かび上がり、
無事にそのつながりを断つことが出来ました。
ピクリともしなかったテオドールでしたが、
一瞬もやのようなものに包まれると、むくっと起き上がりました。

「ふふ……私は伊達に不死公と呼ばれているわけではないよ。」

「まあ、死の瞬間の苦痛など、あまり何度も味わいたいとは思わないがね。
なにしろ死ぬほど苦しいんだ。」


とにかくこれでようやくハデスにダメージを与えることが出来るだけの条件が整いました。
アシェラと冒険者はひとまずハーサーカの元へ向かいました。

その後姿を見送りながら、
テオドールは自らに宿ることになった聖痕について考えていました。

テオドール
「まったくひどい贈り物だった。
バラモアとかいったか。
聖痕の行く先を捻じ曲げるなど、並みの魔物にできるとは思えん。
……警戒が必要かもしれんな。」


不死公からの聖痕の切り離しに成功した冒険者。
ハデスとの戦いも目前です。


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物語の展開からいって、
「黒衣の紳士の招待」というタイトルが、
そのまま次の戦いへの「招待」という言葉と、
テオドールの「正体」と掛けているのかなと思いました。

今回はさまざまなことが明らかになりました。

テオドール……アドゥリンMでは比較的最初の頃から登場していた人物でしたが、
顔色の悪さから何かあるとは思っていたら、こういう理由だったのですね。
最初の頃は絶対あとで敵となって立ち塞がる人だと思っていました。

物語中では、ハデスの元にいるときは「不死君」。
ウルブカを見守る立場にいるときは「不死公」とちゃんと使い分けられています。
そう考えると、冒険者に倒されたあとの彼が、
「不死公」だと自らを称したことがとても意味のあることのように思えます。

「水園の決闘」については、
いつもの戦黒白+戦さんの二垢の赤とNPCで攻略。フェイスはなしです。
意外と攻撃範囲が広い気がしました。

元は普通の人間だったというハデス。
聖痕でつながった相手が災厄などを肩代わりするというハデスのやり方には、
どこか「誰も信用していない」というハデスの考え方が見えてくる気もします。
もともとはハデスに心酔していたテオドールの言葉のせいなのか、
ハデスが優秀過ぎた(何事においても秀ですぎていた)が故の孤独も感じました。

次はついにハデスとの決戦までいけるかなー。


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