【前回までの星唄M】
無の使者のターゲットが魔笛だと分かった為、アルザビに向かった冒険者は
到着するやいなや皇宮でも無の使者が目撃されたことを知る。
しかし、アルザビで目撃された「無の使者」は複数いるらしいことが分かる。
とりあえず、旧知の仲であるナシュメラと共に魔笛を保管している封魔堂に行くと、
既に無の使者が入り込んでいた。力が暴走し始めたかに見えた使者をテンゼンが
押さえ込むことに成功し、イロハから奪われたフェニックスの力も取り返すことが出来たのだが、
結局、無の使者は闇に包まれて消えてしまった。

■ つごもり
テンゼンと待ち合わせた茶屋シャララトに行くと、ほぼ同じタイミングでテンゼンもやってきた。

茶屋シャララトでテンゼンと落ち合う

(待っている間にアルザビコーヒーを飲みながら、シュトラッチを食べて待っていようと思ったのに)

テンゼンは来るや否や「アルザダール海底遺跡群」に行くと言い出した。
まただ。テンゼンは何もかもすっ飛ばして話すところがある。
「海底遺跡に行く」といきなり言われても、まったく話が見えないがどういうことか。
彼は封魔堂で倒れていた衛兵の手当てをしたあと、ナシュメラと言葉を交わすことが出来たといい、
無の使者たちの狙いが分かったと言った。

テンゼン
どうやらアトルガンに古くから存在する「大いなるもの」に関係する力!
つまり、この鳳凰丸に宿りしフェニックスなど、神に近い力を持つ存在を狙ってのこと……。


「大いなるもの」といえば、いま冒険者に加護を与えてくれているセイレーンもそうだ。
もともと、セイレーンも無の使者が操っていた。
テンゼンは封魔堂で遭遇した仮面の女が「力が足りない」と言っていたことを指摘し、
無の使者たちは未来だけでなく、今のこの時代も闇に包もうとしているのではないかと予想していた。
そこで、大いなるもののと関係の深い土地である「アルザダール海底遺跡群」に
使者たちが現れると予測したのだった。

既にナシュメラが先にむかっているらしく、冒険者がお茶をする時間などはなさそうだ。

■ 瓦解する存在
アルザダール海底遺跡。
普段は入場は制限されている場所……とはいっても、
冒険者は既に顔パスで通れるようにはなっているのだが。
そのさらに奥。厳重に封じられた場所、そこでナシュメラは待っていた。

機関巨人とナシュメラ(アフマウ)

ナシュメラの背後にはアトルガン皇国が作った「機関巨人」があった。
ある大いなるものの依代でもある。

ナシュメラ
そして、その名は光を司る大いなるもの「アレキサンダー」。

その名を口にした途端、なぜかテンゼンの鳳凰丸が震え始めた。
ひときわ強く輝いた直後、冒険者たちも光に包まれ別次元の場所に転移した。

アレキサンダー
誰かと思えば、小生意気で小うるさいフェニックスですか。
……ほう?
遙か昔よりも更にうるさくなったと思ったら、もう一体、フェニックスがいるようですね。


フェニックスとアレキサンダー

どうやら、鳳凰丸に宿るフェニックスとアレキサンダーは会話をしているようだった。

未来より時を超えて現れし者が、
もう一体のフェニックスを連れてきたと、そういうわけですね。
……状況は理解しました。
我を敬う魂に免じ、その娘の復活に力を貸して差し上げましょう。


そういって、光に包まれると冒険者たちは元の場所に戻ってきていた。
そして、アレキサンダーの前には、冒険者が前にみた白昼夢の中では
もう戻ってくる力がないと言っていたイロハがいた。

イロハが復活

テンゼン
イロハ殿、お疲れでござろう。代わって我輩が説明いたす。

まだ肩で息をしているような状態のイロハにかわって、
テンゼンはナシュメラと冒険者に何が起こったのか説明をはじめた。

イロハは未来の完全なフェニックスの力で蘇り生き返ったのだ……と。

テンゼン
しかも、これが初めてのことではないでござる。
これまでに何度も、イロハ殿は生死を繰り返しているのでござる。


イロハ
出戻り娘でお恥ずかしい限り……。

考えただけでも辛いことだ。
しかし、テンゼンは鳳凰丸を携えているが故に、より一層イロハの辛さを理解していた。

テンゼン
蘇りの際には、身を引き裂かれんが如き痛み……
業火に焼かれんばかりの苦しみを伴うのでござるな?
これ以上、無理をしてはならぬ。
身体は蘇っても、心が壊れてしまうというぞ?


イロハを気遣うテンゼン。
なるほど、イロハが消え、また現れたときに、
彼女がいつも辛そうにしている理由がはっきりした。

何度も復活を繰り返し、限界となっていた

アレキサンダー
その者はこの世界には「いてはならない存在」ゆえ、
何度も死を迎えているのです。


フェニックスの再生の力だけではその存在を維持することすら困難になってきており、
アレキサンダーが手助けをしたが、その力もどこまで持つか分からないと言った。

イロハ
それでも、私めは師匠を導き……光の未来を拓かねばなりませぬ。

イロハの強い意志。
言葉は交わさずとも、アレキサンダーは「闇」が世界を包むということを知った。
その「闇」をアレキサンダーは「それ」と称した。

「それ」は我と対となり、ラグナロクを生み出す純粋なる「闇」ではありません。
はるか昔。
我々、古の神々は「それ」の存在を身近に感じてはいました。
「それ」は神の力を超えた、恐ろしい存在。


テンゼンは「それ」の手下どもがアレキサンダーの力を狙って
やってきている事を話したが、アレキサンダーはそれを否定した。

少し違います。
あの者は、我が光の力ではなく、オーディンが持つ闇の力を欲していたのです。
そう、オーディンを呼び出すがためだけに、我が力を……


そんなこと……。
かつて冒険者がナシュメラと共に戦ったのは、
そのオーディンとの接触による「ラグナロク」を防ぐ為だったのだ。
アレキサンダーはそうなったらそうなったで、全てを受け入れるとは言うが、
当然のようにナシュメラの顔が曇る。

ナシュメラにとってはラグナロクを防いだことは、
彼女にとっても大きな犠牲を伴ったことだったのだ。
それが無駄になってしまうかもしれないことなど、簡単には認められなかった。

ただ、アレキサンダーの話ではオーディンの力を奪うことは
もう無の使者は諦めた様子であると教えてくれた。
新しいターゲットを狙いにいくか、
またイロハの持つフェニックスの力を奪いにくるかどちらかであろうと言った。

イロハの様子はまだ安定しない。
しかし、イロハは力を振り絞って、自分がしなくてはならないことを訴えようとした。

イロハ
無の使者を倒すことよりも、師匠を「決断の時」へと導く方が
私めにとっては重要な使命でございまする。
そのためには、次なる勾玉の力を求め……


崩れるイロハ。
それを見ていたアレキサンダーはイロハの存在がまた消されようとしていると言った。

(なんとかならないの?)

アレキサンダー
何か手はないか、と?

どうやら、考えたことが筒抜けだったらしい。
アレキサンダーはひとつの道を示してくれた。

アルタナの子へ会いに行けば、万が一にも世界に認めさせることができるかもしれません。
アルタナの子とは、新しく生まれた神の一人。世界の見張り番「ケット・シー」。


そこまで言うとアレキサンダーは消えてしまった。

横たわるイロハ

横たわるイロハを見守る冒険者たち。
そんな状態でも彼女は冒険者に旅を続けてくれと訴えた。

テンゼンはイロハのことは任せろといい、冒険者に行くように促した。


■ 暗中模索
あのあと、ナシュメラはイロハを保護するために皇宮に連れて行ってくれた。
彼女にまかせておけば安心だろう。
冒険者はイロハの願いを聞き入れて、ケット・シーに会いにいくことを決めた。
出発前に世話になったナシュメラに顔を出しておくことにした。

ナシュメラ
大丈夫よ、イロハはゆっくり休んでいるわ。

元気になったらイロハは冒険者のもとに送り届けるということ、そして、
テンゼンもこれまでの報告のためにノーグに向かったと教えてくれた。
冒険者もケット・シーに会いに行く旅に向かっていった。

冒険者が去ったあと、イロハはゆっくりとナシュメラに歩み寄った。
ナシュメラがたった今出て行ってしまった冒険者を呼び戻しに行こうとするのをイロハは止めた。

イロハ
世界に否定されているという秘密を知られた以上、
私めの存在はみなみな様の足を引っ張るだけ。

戦場では、弱きものを庇わんとして命を落とす兵(つわもの)も多い。
私めは弱きものと自覚し、別の道を歩まねばなりませぬ。


ナシュメラ
何を言うの。人は誰かを護るとき、もっとも強くなるとも言うわ。

ナシュメラの素直な想いだった。
彼女の分け隔てない優しさとその言葉は、イロハに十分なほどに伝わっていた。
イロハはこれからも師匠をよろしく頼むというと、皇宮をあとにした。

立ち去る後ろ姿は寂しそうに見えた

より、強くなるために。
冒険者を闇から遠ざけるために。


■ 流浪の旅
ケット・シーに会うために、冒険者は禁断の口の前にいた。
「ウォークオブエコーズ」
禁断の口の内部に広がる異次元空間。
ケット・シーと初めて会ったときもここだった。
アレキサンダーに復活させてもらったイロハが、
あれほどまでに自分の身体よりもなによりも「決断の時」に導くことを優先する様子からも、
残された時間がそう長くないことくらいは冒険者にもわかっていた。

冒険者は、禁断の口に飛び込んだ。


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お約束
・ 前提として、全てのミッションをクリア済み(三国ミッションも三国全てクリア済み)の状態でミッションを進めているとお考えください。
・ 登場人物も多いため、人物登場時にできるだけ違和感のない感じで説明を加えるようにしていますが、詳細な設定などについては、あえて省く場合があります。
・ 自身の感想部分については、該当部分をクリア時にメモした当時の感想をまとめています。

アトルガン編終了です。
予想はついていたものの、イロハが復活を繰り返しているということが明言されました。
今回の話で気になったのは、アレキサンダーの「闇」に対する表現と、無の使者の言い回しでした。
闇を「それ」といい、身近に感じながらも神を超える力を持つ存在。
神のさらに高次の存在とはどういうものなのでしょうか。

光に対しての闇といった存在ではなく、また別の存在。
仮面の男が「無の使者」と呼ばれていることに密接に関わるようです。

それから「無の使者」に関して。
テンゼンが話の中では複数形の表現(手下どもなど)を使っているのに対して、
アレキサンダーは単数形の表現(あの者など)しか使っていません。
ここもちょっとひっかかったところでした。

アレキサンダーがラグナロクを受け入れるといったとき、
ナシュメラが反対するのは当然だよなぁと思いました。
ラグナロクによる世界への影響ももちろんのことでしょうけど、
やはり、ルザフのことが大きかったんだと思います。
ルザフとは、星唄8でナシュメラの人物紹介のところで少し書いていた
「ある者の命と引き換えに……」の部分の人のこと。
この人物の詳細は省きますが、ナシュメラにとってとても大切な人物でした。


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最初から……ヴァナ・ディールの星唄 1

  
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