【前回までの星唄M】
ミザレオ海岸でイロハを見つけた冒険者は、イロハの特訓に付き合うことになった。
訓練後、おにぎりを食べる二人。
イロハは幼い頃に初めて冒険者に会ったときのことを話して聞かせた。
そして、イロハのことを心配する冒険者を前に、悲壮なまでの決意を宣言していた。
「まだ他に策は残っている」と冒険者は、イロハと共に古代クリュー人に会いに行くことにする。

■ 呪われし寺院
ノーグに行くと既にイロハとそしてテンゼンがいた。
古代クリュー人に会うにはウガレピ寺院に行くのが確実だ。
ウガレピ寺院に初めて行くことになるイロハとそしてテンゼンは、
ギルガメッシュの部下が寺院まで案内してくれるそうだ。
イロハたちとは現地で合流ということになった。

ウガレピ寺院に行くと、そのあとをテンゼンとイロハが追ってきた。

ウガレピ寺院のただならぬ殺気を感じるテンゼン。
イロハは最初に奥へと駆け出した。
先走った行動は危険だとテンゼンがそのあとを追っていってしまった。


■ 先人の知恵
ウガレピ寺院の奥。とある一角に古代クリュー人のグラビトンはいる。
いや、いるというには少し無理があるだろうか。
学者である彼女は遥か昔にこの世から去っているのだ。
この一角にはいわば彼女の残留思念がそこに「ある」にすぎない。
そんなグラビトンを見たら、イロハたちはどう思うだろうか。


■ 神々の住まう地
部屋に入ってしばらくするとグラビトンが幻影のように現れた。
やはりこのような姿だとは思っていなかったと思われるテンゼンは驚き、
イロハはもしかしたら未来の冒険者がイロハに語っていたのであろうか、
比較的冷静な様子だった。

グラビトン

テンゼン
女神アルタナ様に会う方法。
古代人クリューの御知恵、是非ともお貸しいただきたく。


答えが返ってくるのに、さほど時間はかからなかった。

グラビトン
簡単に言えば、女神アルタナ様がいる場所まで
クリスタルを通っていくしかないねぇ。
だがね、クリスタルを通るには、生きた身体じゃ無理に決まってるさね。


生きた身体では無理なうえに、クリスタルの加護が深いものの力添えがあれば
「もしかしたら」という話だった。
しかし、グラビトンは同時に何かの気配を感じとっていた。

グラビトンの本体は既にこの世にはいない。
いわば「本体」といえるものはクリスタルの元へ戻っている状態である。
そのクリスタルの繋がりを通して、 何やら感じるものがあるという。

クリスタルライン

グラビトン
空の遙か高み。
次元を超えた先で、わたしと同じクリュー人が
大きな魔法を使っている気配がね、時折するんだよ。


さらにその者は、グラビトンのような残留思念ではないという。

グラビトン
名前もわかるよ、セルテウスってやつさ。

空の遥か高み……これはアル・タユのことを言っているのだろう。
そしてセルテウス。
男神プロマシアとの戦いには、プリッシュや冒険者と共に戦ってくれた人物だ。
当然テンゼンも彼のことは知っている。
イロハは……おそらく、冒険者が話したことがあるだろう。

グラビトン
しかし問題は、その者と会う方法なんだがね……。

クリスタルを経由しないとセルテウスには会えないのならば、
そのクリスタルに導く存在が必要らしい。

イロハ
どうすれば……?

グラビトンは不意に女神アルタナを信じているのかと聞いてきた。
……当然だ。
おそらくこのヴァナ・ディールにいて信仰の対象としてはともかく、
女神アルタナの「存在」を信じないものはいないに等しいだろう。
そもそも信じていなければ「会いたい」なんて突拍子も無いことを言うわけが無い。

イロハ
私めも師匠も無論、心から信じております。

テンゼン
我輩も、信じるでござる。
大いなるものであるフェニックスの力、我輩は身近に感じている故。


それなら問題ないとグラビトンは言い、
まずはクリスタルの元に行ってみるといいと勧めてくれた。
巨大なクリスタルということだが、
白昼夢などでみていたあのクリスタルの場所だろう。
ということは、ホラやデム、メアの岩から行けばなんとかなりそうだ。

イロハ
そもそも、私めは未来から、その石の元に降り立った次第。

イロハもアルタナの加護を受けている

グラビトン
やっぱりね。
おまえは既に、女神アルタナさまの加護を受けてるってことさ。
何らかの方法で、クリスタルが反応して、
おまえたちの助けになってくれるんじゃないかと思うよ。


イロハ
有り難きお言葉。
グラビトン殿、心より感謝申し上げます。


グラビトンが分かることは全て聞き出せたようだ。
急ぎクリスタルに向かうことにしよう。


■ 石の見せる夢
イロハ、テンゼンと共にクリスタルの元へ行った途端、
冒険者たちを襲ったのはあの白昼夢だった。

クリスタルのそばにいると聞こえる
あの微かに高く響く音は聞こえるものの、周囲は薄闇に覆われている。
自由に動き回ることは出来ず、
何かの箱のようなところにイロハと冒険者は入れられているようだ。
テンゼンは……いない。

イロハ
あっ!?あれは……

冒険者たちの目の前に現れたのはセルテウスだった。

セルテウス(少年)の登場

セルテウス
これは……わたしの夢か? 幻か?
時の流れが狂っているようだ。 未来からの影響が大きくなっている。


さらに霊獣ディアボロスまで現れた。

ディアボロス
世の理……自然の理ヤ 魔法の理 心の理。
すべテ 狂イ 始めテ いるゾ。


ディアボロスによると、今いるこの場所は冒険者の夢らしい。
しかもそれは今の自分ではなく、未来の自分の夢。

セルテウス
理が狂っているからこそ、何もかもが混じり始めたということか?

霊獣ディアボロスが現れた

次に現れたのはオーディン。そして、アトモスだった。

アトモス
ユォォォォォオオン……神々…… 力…… 始メタ……。

アトモスの言葉は波長が合わないというディアボロスに、
分かるように翻訳してくれたのはバラモアだった。

バラモア
「天晶暦884年から、神も、神獣も、霊獣も、少しずつ力を失い始めた」。

皆さまがた、お初にお目にかかるねぇ。 バラモアでござーい。


ディアボロス
妙なノガ 混じッテ きたナ。

バラモアまでもが登場

その後もアトモスの言葉を皆に聞かせるバラモア

バラモア
「光の力がある一方へと集められ、
闇の力は別の一方へと集められていく」、と。


これはまさしく今の冒険者と無の使者の構造と同じである。

フェンリル出現

さらにこの集まりにフェンリルまでもが加わった。
どうやら、冒険者は女神アルタナに会う運命にはあるようだ。
セイレーンの言霊が導いてくれるらしいが、
それは無の使者と対決する姿勢の表れとも言える。

オーディン
果たして、汝に残されし時は僅かなり。
道に迷いし余地はなし。


セルテウス
オーディン。セイレーンが無の使者に挑もうとしているというのか?

オーディン
然なり。げに恐ろしき事よ。
無の使者、神と呼ばれし我らに並び、強大なる力を誇りし存在なりや。
またふたつこと、支配の憂き目に遭うなりや、セイレーン。
或いは、遂には滅びて塵と成るか。


セイレーンが滅びてしまっては、冒険者に授けられた加護も消えてしまう。

セルテウスは何かを感じたのだろうか、
冒険者のいる地上よりもアル・タユの方が「無」の影響は早く受けそうだと伝えた。

そして、さらなる来訪者……無の使者がこの場に現れた。

無の使者
ミナ……我ガタメニ……ツドイシコト……カンシャ……スル……

無の使者が現れたが……

ディアボロス
こノ 夢ハ 無の使者ノ 夢なノカ!

フェンリル
……そうか、あの者の出現は……変えることができぬ、定めなのか……?

たちまち霊獣や召喚獣たちがその場から離脱していく。
残ったのはバラモアとセルテウスだった。

バラモアは高笑いして言った。

バラモア
みんなわかっちゃったみたいだね!
ガッカリして帰っちゃったよ!?
ボクは興味があるから、あいつと話してみるけどさ♪


危険だというセルテウスにバラモアは余裕の様子。

バラモア
セルテウスだって、わかっちゃったんでしょ?
なら危険とかないんじゃないの?


冒険者は目の前に繰り広げられていることがイマイチよく分からない。
あまりに情報が断片的過ぎるのだ。
神に近いもの同士で分かる何かがあったのだろうか。

バラモアの「わかっちゃったんじゃないの?」という問いに対して、
セルテウスは無言を貫いていた。
おそらくそれは何かが「分かった」のだ。
霊獣、召喚獣たちも何かを知った。だからこそ、この場を離脱していったのだ。

イロハ
……無の使者……あの仮面の下は……。

一体正体は……

パチン。
バラモアが指を鳴らす音が聞こえた気がした。

バラモア
うふっふー♪ 今日はここまで、また来週ー♪

クリスタルの音がする。
遠くでイロハの呼ぶ声が聞こえる。


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お約束
・ 前提として、全てのミッションをクリア済み(三国ミッションも三国全てクリア済み)の状態でミッションを進めているとお考えください。
・ 登場人物も多いため、人物登場時にできるだけ違和感のない感じで説明を加えるようにしていますが、詳細な設定などについては、あえて省く場合があります。
・ 自身の感想部分については、該当部分をクリア時にメモした当時の感想をまとめています。

まずはグラビトンとの会話。
この中でイロハに「(イロハも)アルタナの加護を受けている」という部分があります。
この言葉はイロハには心の拠り所となっただろうなぁと感じました。
ここでは表情が見えませんが、きっと嬉しかっただろうなと。
イロハはこの世界から弾かれようとしている状況だったのでなおさらです。

そしてクリスタルが見せる白昼夢の出来事では物語がまた大きく動きましたが、
神様レベルの話なので、説明されていない「言葉」が数多くあり、
まとめてもいまいち話が見えにくいところだと思います。

未だ「無の使者」を操るものについては不明ですが、
無の使者の正体についての大きなヒントがここで提示されました。

まとめでは、最後の無の使者が現れたところから召喚獣や霊獣たちが
帰っていくところで、カギとなるセリフを今回はピックアップしました。
「石が見せる夢」からたどっていくと、無の使者の正体もはっきりした気がします。

私が無の使者の正体を確信したのがこのイベントの時でした。
それまではなんとなく「これなのかなぁ?」と漠然とした思いで見ていたので、
それが確信に変わったときに、「果たしてこの確信が正しいのか」ということと、
「で、この先どうなるんだろう?」と気になって仕方ありませんでした。


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最初から……ヴァナ・ディールの星唄 1

  
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