【前回までの星唄M】
古代クリュー人であるグラビトンと会い、女神アルタナに会うためには
生者では通ることが困難なクリスタルを通過しなければならないことを知る。
しかし、同時にさらにアル・タユでセルテウスが何かしていることも感知していた。
彼に会いに行けとアドバイスするグラビトン。そのセルテウスと会えたのは白昼夢の中だった。
彼が聖獣や神獣たちと今の事態について話しているところに、バラモアまでもが現れる。
その後、無の使者までもが現れたことで、使者について何かを察するセルテウスだった。

■ 羽ばたくセイレーン
冒険者を呼ぶイロハの声が遠くでしていた。
少しずつ意識がはっきりしてくる。

テンゼン
ううう……妙なお告げの夢を見たでござる。
おにぎりが倍・倍となり、どんどん増えていく夢を……。


幸せなヤツだと冒険者は思った。
あの場にいなかったテンゼンはまったく違うものを見ていたらしい。
冒険者は自分の見た夢の話をした。

セルテウスのこと、セイレーンのこと、聖獣たちの会話。

しかし、結局のところ女神アルタナに会う方法は分からないままだった。
ただ、セイレーンの言霊の話や、無の使者と対決するつもりだという言葉が気になっていた。
テンゼンは一刻も早くセイレーンに会うべきだと考え、
先にノーグで情報収集をすると言っていってしまった。

そして、その陰でイロハは無の使者に対しての並々ならぬ決意を固くしていた。


■ エスカ-ル・オン
ノーグのギルガメッシュの部屋にはザイドがいた。
ざっと見回すがテンゼンもイロハもいないようだ。
ギルガメッシュはあの聖地ジ・タのようなあの場所「エスカ」について、
そして、新たにミザレオ海岸で現れたというエスカに通じる渦についても
調べていてくれたようだった。

ギルガメッシュたちもエスカのことを調べてくれていた

ギルガメッシュ
妙なことばかりだぜ。
長くいると、よくわからねぇことを言い出したり、
知らないはずのことを知ってやがったり……。


あの地に長くいることは何かの障害を引き起こすということだろうか。
そんなことを考えていると、背後から一部では武神と呼ばれているアトリ-トゥトリが現れた。
身体は小さいが何倍もの巨躯のガルカを軽く一ひねりしてしまうほどの人物だ。
ギルガメッシュは待ちかねたとばかりに歓迎した。
アトリ-トゥトリはミザレオに現れた渦の内部について調べてくれていたようだ。

アトリ-トゥトリ
頼まれたからさ、あのエスカ-ル・オンに行ってきたんだよ。
あそこ、過去と未来がごっちゃになってる感じだよ。


ミザレオの渦はどうやら別世界のル・オンの庭に繋がっているらしい。
過去と未来が混在しているということから、ザイドはセイレーンの言った
「時のない世界」という言葉を思い出していた。

ギルガメッシュ
やれやれ。 あの渦がこれ以上、増えなきゃいいんだが。
セイレーンがどうにかしてくれねぇかね。


アトリ-トゥトリも手助けしているらしい

冒険者はその「セイレーン」を探すためにここに来たことを話した。
アトリ-トゥトリは「武士っぽいおっさん」にも同じことを聞かれたと話した。
間違いない、テンゼンのことだ。
アトリ-トゥトリによると、セイレーンはミザレオ海岸で目撃証言があるらしい。

アトゥリ-トゥトリ
でも、変なんだよね。そこに、セイレーンが二匹いたとかなんとかでさ。

二匹と言ったあと、おふたりさんと言い直すアトゥリ-トゥトリ。

二体のセイレーン。
冒険者のこれまで得た情報から素直に考えると、
それは今の時代のセイレーンと未来のセイレーンが会ったと考えるのが自然だ。
イロハが冒険者と別行動をしていたときに、
セイレーンがイロハに語ったという話を思い出す。

「現し身」が今の時代に存在することにより、それとひとつとなることで
自然の理を元に戻すことが出来るという話。

つまりそれこそが、無の使者と対決しようとしている現れではないかと考えた。
ならば、冒険者が次に向かうべきはエスカ-ル・オンだ。
おそらく、テンゼンもイロハもそこにいるだろう。

ミザレオ海岸の渦の前で、まずはテンゼンと合流できた。
傍らにいたカゲロウがイロハが特別な禊を行なったという。
ひんがしの女が命懸けの決心をしたときに行なう禊だそうだ。
イロハはこの渦の先だ。テンゼンと共にあとを追うことにした。

カゲロウの言う「禊」とは一体


■ イロハの決意
エスカ-ル・オンの内部に入る。
ジ・タと同じように、やはり世界は灰色だ。
勾玉が光るとセイレーンが現れた。

セイレーンは無の使者の支配下にあったときに、
今の時代のヴァナ・ディールの時空の歪みをいくつか見つけていたと話し始めた。
そのひとつが、この場所。ル・オンの庭。
「時のない世界をもたらす無なる雲」は、高次元の存在であり、
クリスタルの内部を通ってくるのだと説明した。

セイレーンは何を語る

セイレーン
『しかし、女神アルタナはそれを止めようとはしない。』

クリスタルの内部を通るということは、いわば女神アルタナの目の前を横切るのも同然のこと。
それを素通りさせてしまうということはどういうことなのだろうか。

セイレーン
『何故なら、女神は知っていたからだ。』
『それは運命。世がいつか迎える運命。』
『無はもはや止められぬ。』


なぜか。

『対なるプロマシアを失い、ひとりとなった女神には、止められぬ……。』

プロマシアがいないから。
そのプロマシアをかつて倒したのは……ほかならぬ冒険者だ。

テンゼン
ええい!我等、女神アルタナにすべて頼る気はござらぬ!
小さき仄かな光でも!導きをいただければ!


冒険者も大きくうなづいた。
ヴァナ・ディールを守るのは、いや、守りたいのはなによりも自分たちだ。
すべて誰かに任せようという気持ちは、少なくともテンゼンや冒険者にはこれっぽちもなかった。

その気構えを聞いて、セイレーンは安堵した。
言霊……ふとその言葉が冒険者の頭をよぎった。

時間稼ぎをしていたセイレーン

セイレーンは冒険者とテンゼンには任せられると判断したようだった。
ついに女神アルタナへの道を教えてくれた。

セイレーン
『まずは、ひんがしの醴泉島を包んでいる虚ろなる闇を払う必要がある。』
『その力を持つは、神都にいるセルテウス。』
『セルテウスの元へと続くクリスタルの道を通る力を渡しておこう。』


セイレーンの息吹がテンゼンの鳳凰丸に宿ったようだった。
鳳凰丸と通じ合うテンゼンは当然何かを感じただろう。
セイレーンに深々と頭を下げた。

セイレーン
『我等セイレーンとあのおなごが消え去った後も、その心意気を忘れずに歩むがよい。』

セイレーンとイロハが消える?
どういうことだろうか。
そのとき、どこかで何かが大きく揺れた気配がした。

セイレーンは静かに笑うと、これがイロハに頼まれた「時間稼ぎ」であると言った。

イロハは別の場所で何かをしようとしていて、
そして、それは自身が消えてしまうかもしれないような
危険なことなのだろうか。
その時間稼ぎをセイレーンはしていたというのだろうか。
いや、イロハだけではない、
セイレーンもここに二体で来ているという情報もある。
自然の理を正すということならば、
セイレーンもまたイロハと同じようなことを考えているのではないだろうか。

セイレーンは続けた。
『自然の循環を乱している存在が、
自らの意思で消えようとしているゆえ、我等は力を貸すが……』


そういって、セイレーンは冒険者の前から姿を消した。

女神アルタナへの道も分かったというのに、
イロハは自ら消える道を選ぶというのか。

テンゼンもそんなことは許さないといった様子だ。
納得して帰ることなど出来ないと、先ほど感じた揺れの場所を目指して走っていった。


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お約束
・ 前提として、全てのミッションをクリア済み(三国ミッションも三国全てクリア済み)の状態でミッションを進めているとお考えください。
・ 登場人物も多いため、人物登場時にできるだけ違和感のない感じで説明を加えるようにしていますが、詳細な設定などについては、あえて省く場合があります。
・ 自身の感想部分については、該当部分をクリア時にメモした当時の感想をまとめています。

いよいよ、エスカ-ル・オンに入りました。
ストーリーとしては女神アルタナに近付きつつあるものの、
どんどん今の時代の「異物」となっているイロハの消滅フラグが立っていきます。
ただ、この物語を終えたときには、イロハは確実にいなくなると思っているので、
存在の危うさをどうしても強調していかなければならないところなのでしょう。

セイレーンの言葉ひとつひとつがやさしく、しかし重く。
そして、神に近しい存在であるが故の冷たさ……というか、達観した感じもあり、
なんともいえない雰囲気があるなぁと思って読み進めていました。

あとはテンゼンの熱さもここはかなり目立っていました。
これまでもあっちで何か起こった、そらいくぞーといった若干猪突猛進なところは
出ていたのですが、ここではヴァナ・ディール的に偉大すぎるほどの存在の
アルタナの力が発揮されない理由として、テンゼンも少なからず関わっているのに、
「全部頼ろうと思ってない!」と間髪入れずに言ってしまうところとか。
その熱にセイレーンも応えてくれたのだと思いました。

イロハが何をしようとしているのかもそうですが、
現世のセイレーンと既に逢っていると思われる未来のセイレーンが考えていること……
「セイレーンが無の使者に挑もうとしている」といっていた神獣たちの言葉も
とても気になります。


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最初から……ヴァナ・ディールの星唄 1

  
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