FF11のヒロインたち プリッシュ・アシェラ・アフマウ
↑ 左からプリッシュ、アシェラ、アフマウ

■ FF11のヒロインたち

FF11にはこれまで拡張ディスクごとにヒロインの立場のキャラがいます。
ジラート……ライオン、プロマシア……プリッシュ、アトルガン……アフマウ、
アルタナ……リリゼット、アドゥリン……アシェラ。
そして、拡張ディスクではありませんが、星唄にはイロハがいます。
ちなみに初期ディスクでライオンが登場しますが、
「ヒロイン」という立場のキャラは特にいませんでした。

登場時期によって、プレイヤーとの関わり方が異なるものの、
どのような立場にあっても彼女たちは自ら動くヒロインです。
やはりそれが大きく変わったのはプロマシアからでしょう。

プリッシュはヒロインの中では初めてプレイヤーと同じ場所に立ち、
共に戦うことが出来た最初のヒロインです。
(ここでいう共闘はまさにNPCと一緒にバトルフィールドで戦うという意味です。)
元気娘を絵で描いたような彼女はとても重たい宿命を背負っていました。
ヴァナ・ディールの危機だけでなく、彼女の宿命に同情したりしながらも、
あくまでも普通の人間としてプリッシュと行動を共にします。

ライオンはそういう意味では少し不遇で、
重要な役をまかされていたキャラのわりには、
初期ディスクではストーリーテラー的な役回りの一人であり、
ヒロインとされるジラートでも最後の最後で大きな働きをするのが目立つだけ。
さらには(ジラートと)プロマシアをクリアしたあとの話で、
ようやく決着を迎えることができるという状況下など、
限られた場所で存在感を示すに過ぎませんでした。
その意味において、
プリッシュ以降はヒロインたちが存在感を出すことに成功しています。

さて、話を戻すと、プリッシュの「プレイヤーと共に行動し、戦う」というヒロインから
一歩進んだ形になったのはアフマウ。そして大きく進化したのがリリゼットでしょう。
アフマウはやんごとなき立場ということもありましたが、
本来ならばプレイヤーに守られるべきヒロイン的な立場でした。
ただ、それだけに留まらず、自ら前に出て戦おうとする姿も見えますし、
拙いながらも情報を集めたり、またその立場からプレイヤーへの便宜を
図ろうとしてくれる面などがありました。
(プレイヤーとではないものの)ロマンスを感じさせる演出があったのはアフマウが最初です。

そして、大きく進化したのがリリゼット。
彼女はやはり表情の豊かさというのが一番に挙げられるのでないでしょうか。
表情の豊かさはアトルガンの最後に近づくにつれて、
アフマウにもそういう部分は現れてはいましたが、リリゼットほどではありません。
リリゼットはプレイヤーに対しても実に親しみやすく
……ちょっと誤解されるかもしれませんが、プレイヤーの懐に飛び込んできて、
且つ、どこまでも「友達」というスタンスは崩さないままに共に歩みました。
かなりのイベントでリリゼットはプレイヤーと共に行動することが多かったですね。

そして、アシェラ。
アシェラはアフマウとリリゼットのハイブリッドといった感じでしょうか。
守られるお姫様でありながら、自らもアフマウ以上に首を突っ込んでいくスタイル。
プレイヤーとの距離感では、イベントでちょっとやりすぎに感じるほどに
好意を持っているのではないかと思わせるような演出もありました。
(女性キャラの私には少し無理があるなぁと思っていた部分です。)
スイーツが好きだったり、時にはネガティブになったり、
感情的な部分もよく見せてくれたキャラです。
アシェラ自身は「いい子」という言葉が非常にしっくり来るヒロインでしょう。

イロハとはプレイヤーは「師匠」という立場で接することになります。
プレイヤーを信じ、慕い、敬うという
プレイヤーがこれまでヴァナ・ディールで「英雄」として歩んできたことを
尊重してくれるかのようなヒロインです。
ストーリーの都合上、登場したかと思ったら消えたりと忙しいうえに、
ミッションを開始してしばらくすると誰もが感じる
「クリアすると彼女は消える(でもクリアしないと世界が消える)」という
ジレンマ・無常観までもが備わったヒロインです。

最初に彼女を見たときは実はそこまで「かわいい」とは思えませんでした。
ですが、ミッションを終えたとき、ほとんどのプレイヤーは
彼女がかわいく見えていたのではないでしょうか。

さぁ、ここまで列挙してみました。
それぞれに好きなヒロインがいると思いますが、
ここからもう少し話を進めるために、
あえてFF14のミンフィリアを例に出してみたいと思います。

ミンフィリア

■ ヒロインになり損なったミンフィリア

FF14プレイヤーにはおなじみですが、ミンフィリアという女性がいます。
彼女がヒロインなのかどうかというのは議論の余地があるかもしれませんが、
FF14における中心的人物の女性として登場してもらいます。
(設定年齢的にヒロインじゃないというのはナシです。)

ミンフィリアは旧FF14からの流れの汲む人物ですが、
ここで話すと長くなるので、あくまでも新生のお話だけでざっくり説明すると……。

プレイヤーを「暁」に巻き込み、何かあるたびに自分のいる場所に呼び出し、
しかも敵にわりと簡単に捕まり×2回、
さらにプレイヤーに「あなたは希望の灯火」と言って全てを託して現在行方不明です。
(私は蒼天以降進めていませんので、今彼女がどうなっているのかは知りません)

まぁ、ヒロインというものはだいたいプレイヤーを巻き込んで、
最終的には冒険者さんに任せた!となるのは常ですし、
敵方に捕まってそれを助けるなんていう展開も王道なので、
これだけ見ると実にヒロインらしい境遇にあるミンフィリア。

それでも、彼女がヒロインなのかと言われると、賛否両論あることでしょう。
それはストーリー的な意味でも、そして、
ここで話の主軸におきたい「感情的な意味」でも。

よく言われるのは、何か困ったときだけ呼び出してくるっていうのが、
なんだか小間使いのような感覚になってくるのが不評だったんでしょうね。
今では「もしもしミンフィリアよ……(もしミン)」としてネタにはなっていますが。
(補足すると、初期は呼び出される場所が不便な位置にあった為に余計に不評でした。)

ですが、なにより彼女がヒロインポジションになりにくかったのは、
プレイヤーと過ごす時間があまりに少なかったからだというのは明らかでしょう。
たまに用事があるときだけ呼び出して(しかも遠くから!)仲良くしようという人と、
常日頃行動を共にし、苦楽を共にした人、また、助けにもなってくれた人との間では、
人の持つ「愛着」に大きな差が生じるのは当然です。
おそらくそこを意識したからこそ、蒼天では「アルフィノたちとの旅」を
意識した作りにしていたのだと思います。

プレイヤーのそばで笑い、怒り、涙し、時には共に戦ってきた
FF11のヒロインたちとミンフィリアとの圧倒的な差はここでしょう。
ある意味では、ミンフィリアは非戦闘員系のヒロインとしては、
実にリアリティにあふれていたということもできます。
彼女はお姫様ポジションにあります。

お姫様が命令(お願い)し、プレイヤーが実行する。

これはFF14や11だけでなく、多くのRPGで取られている手法です。
真のお姫様ポジションならば、FF11のアフマウ、アシェラなどもそうでしょう。
ですが、彼女たちをあえて外に出すことで、プレイヤーとの関わりを増やしました。
これはリアリティはありませんが、物語を膨らませる要素につながったと考えます。

なお、新生FF14ではあえて「ヒロイン枠」のような特別枠は作らずに
ストーリーが成り立っていた可能性が高いです。
ここでは「ヒロインとしてみた場合」という例で出てもらっただけなので、
ミンフィリアがダメだというつもりはありません。
ただ、ヒロインとして見た場合は、魅力に欠けるというだけです。

FF11のヒロインたち リリゼット・ライオン・イロハ
↑左からリリゼット、ライオン、イロハ

■ ヒロインとして欲しい要素

見た目などの好みなどについては、
百人いたら百人の好みがあるので「コレ!」という答えはありません。
それでも、確実にいえるのは、たとえ小間使いのように使われたとしても、
プレイヤーが動くのに納得する人物である必要はあると思います。

そうさせるために万人が受け入れやすい要素として、
プレイヤーの為にがんばってくれた(恩義がある)とか、
一緒に行動して情がうつったとか、
ヒロイン自身が抱える同情したくなるような境遇や、
共闘するといった行動はとても分かりやすいです。
プレイヤーとしては、「○○の危機の解決」という為に動いていたとしても、
ヒロインに対する不快感をあまり感じることなく、
彼女達のお願いを聞いてあげることが出来る気がします。

ヒロインという立場はある程度の一般的な支持が必要です。
この「一般」とはプレイヤーです。
「僕のヒロインは誰がなんと言おうと○○ちゃん」といった狭い範囲でなく、
このストーリーのヒロインは○○といった感じの広い意味です。
そのためには、ヒロインたちもそれなりに動かないと
プレイヤーはなかなか心が動かされないのかもしれません。

ヒロインとして欲しい要素。
それは、ヒロインに対する「納得」と「共感」だと思います。
似ているようで違う二つの言葉。
前者は自然に受け入れられる行動や言動。
後者は感情を共有すること。

とりわけ「ヒロイン」という主役(プレイヤー)に近い存在であることの多い彼女たちは、
そのアプローチにおいていかにプレイヤー側にそういうアピールが出来るかが
ストーリーにおいては大事なのだと思います。
じゃあ、それを自然にプレイヤーに抱かせるには、
……共に行動することで、そのキャラの人となりを知る……
人間関係を育むのと同様に「時間」が必要なのだと思いました。

その点において、ライオンはやや希薄ではあるものの、
FF11のヒロイン達は実にうまく立ち回っているなぁと、
シナリオ本などを読んでいて感心していたのでした。

  
コメント

古い記事へのコメント失礼いたします。
当方FF11→FF14(蒼天ディスククリアまで)→FF11とDQ10をプレイしているものです。
当意即妙、我が意を得たりと思いコメントさせてもらいました。
私はリリゼットがお気に入りなのですが、他のヒロインズも好きで特別嫌な子がいません。
対してFF14時代はミンフィも好きになれなかったし、他の登場女性や各国の女性首脳達も好きになれませんでした。
管理人様のいう「納得」「共感」が必要という言葉にものすごく納得させられました。
FF14の彼女達には全くそういったものを感じられず、だから思い入れを感じられないままに終わってしまったことで、思い当たることがありすぎです。
FF11のヒロインズはそれぞれ魅力的だからこその星唄のあのラストが心に響くのですね。
何がそんなに違いがあるんだろうと考えたこともあったので、こちらの文章を見て自分の中でとてもスッキリしました。ありがとうございました。
こん太│URL│10/12 17:09│編集

■ こん太さん
リリゼットいいですよね。私も11のヒロインは皆それぞれに好きです。
14時代の女性キャラの評価についても、仰ることがとてもよく分かります。
私は蒼天はかじった程度しかプレイしていないので、
その後色々とテコいれされたということしか知りませんが、
最近ミンフィリアがその後どうなったのかを知り、正直ポカーンとしてしまいました。
キャラの背景を語るときに説得力に欠けているんですよね。
そこが思い入れを感じられない要因なのかなーと思います。
うまく考えをまとめきることが出来ていない稚拙な文章でしたが、
読んでいただき、さらにコメントまでいただきましてありがとうございました。
思い切って書いてみた甲斐がありました。
れあ│URL│10/13 18:26│編集
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