【前回までの星唄M】
イロハからの助言もあり、セルテウスのクリスタルは勾玉の導きに委ねることにした冒険者。
続いてはセルテウスからの頼みである「集めてきた力を盗むもの」を探すために、
魔力の高いもの=シャントットに頼ることにする。
偶然シャントット邸にいたウィンダス三博士の一人コルモルが作成した
悪い人を見つけてくれるという魔法人形「ワルノリくん」が示したのはミザレオ海岸だった。
少ない手がかりの中で得たその人形を信じて、ミザレオ海岸からエスカ-ル・オンへと乗り込んだ。

■ 面汚し
ル・オンの奥へと進んでいくと、ある一角であの「渦」が発生しているのが目に入った。
近付こうとしたとき、冒険者が予想していたとおりバラモアが現れた。

バラモア登場

(やはり、バラモアか。)

バラモアはいつもの調子で若干冒険者をからかうように、
何をしに来たのかたずねた。当然、彼は自分を探しに来たことなんて分かっていることだろう。
だが、バラモアに連れて行かれたはずの仮面の男はそばにいないし、
そもそもバラモアはここで何をしているのか……。

バラモア
彼なら、この渦の向こう側にいるよ。ぐるんぐるんに縛られてね。
それにしても彼。とーっても役に立つ男だよねぇ?
アストラルの力を集めるために、協力してほしいと頼み込んだら、この渦を作ってくれたよ!
まぁ、本来の彼自身は、そんなことを望んでいなかっただろうけど。


冒険者の背後から静かな気配が近付いてきた。
セルテウスだった。

バラモア
感激だよぉ、セルテウス。
わざわざ、こんなところまで来ちゃうなんて!


セルテウスは鋭いまなざしでバラモアを見つめていた。

セルテウス

バラモア
でもさ、タルタロスから先に力を盗み出したのは、君の方じゃないか。
ボクはそれを真似して、舞台を作ろうとしているだけさ。


つまり、バラモアもどこかに世界を作る必要があったということなのか?
セルテウスも「舞台」という言葉が引っかかったらしい。

バラモア
長い間、いろいろな世界を巡って見てきたから、神の真似ごとくらいは朝飯前。
女神アルタナをはじめとした、神々が制御しきれてない
放ったらかしの世界がいっぱい。
その混沌さに、ほとほと嫌気がさしたっていえばいいのかなぁ?


(神々が制御しきれてない世界。
……そこにバラモアはいたということか?
少なくともそういった世界を見てきているのは確か。タルタロスもそのひとつ?)
冒険者の頭の中には沢山の疑問がわいていた。

セルテウス
それは、この世界が神々だけのものではないからだ

バラモア
「この世界が神々だけのものではない」か。
そういう曖昧さが、どっちがどっちかわからなくしちゃって、
正義から悪を生み出しちゃうわけだよ。
ねぇ、ほら!そろそろ、シンプルに生きようじゃない?
「より強い方が、クリスタルの力をぜーんぶ貰って、幸せに暮らしました!」って感じでさ!


そういうとバラモアの身体の中心に黒い渦がわきだし、
それに覆われると、バラモアの別の姿が現れた。

これがバラモアの真の姿?

これが本当のバラモアの姿なのだろうか。
セルテウスは冒険者にバラモアの気を引くように頼み、
自身はバラモアの背後にある渦に流れていく力を止めると言った。

身構えた冒険者。バラモアが迫ってきた。
浮遊しながらの素早い移動、くり出される巨大な鎌の攻撃。
この攻撃に当たってしまうと、自身をはじめ周囲の者も体力が奪われ、
かわりにバラモアの体力が回復しているようだった。

バラモアに挑む冒険者

高笑いをしながらの冒険者への攻撃に冒険者は苦労する。
それでも、徐々に冒険者に優勢が傾いていた。
一気に決着をつけようとしたとき……

決着がついた瞬間、礼をするバラモアカーテンコール!

バラモアの最後のあがきか。
広範囲に及ぶ攻撃で体力を奪い吸収しようとした。しかし、もう冒険者の攻撃には追いつくことはなかった。

まるで観客の拍手に応えるかのように、うやうやしくお辞儀をするバラモアだった。


■ 電撃
バラモアとの決着はついた。

バラモア
このボクが、負ける、だなんて……。
ありえないありえないありえないありえないありえないありえない
ありえないありえないありえないありえなーーーい!!

やっぱり、人ってのは愚か者ばっかりだよ……。
後先考えずに、売り言葉に買い言葉でバトルしちゃうんだからさ……。


まるで駄々っ子なバラモア

バラモアは自分は決して愚か者ではないといわんばかりの口調だ。
未来には無がやって来て、世界はなくなる。
それなのにそこに新しい世界を作ろうとするバラモアの行為。
それは確かに「愚か」に思える行為かもしれないが、
一方で、バラモアが生き残る確証を持っていたとも考えられることだった。

そして、まるでそのこと裏付けするかのように
バラモアはセルテウスと冒険者に「いいこと」を教えた。
それは、無の使者がいれば、無の世界の中でも生きていけるということだった。
一度は取り込まれた未来のセイレーン。
あのようにバラモア自身を無の使者に取り込んでもらえば、
バラモアのような類の者たちは生き残ることが出来るというのだ。

バラモア
おまえら「人」のように、脆くて弱い奴らは無理だけどさ!!!
アハハハハハ~!!!


セルテウス
ナサケナイ

セルテウスは拳をぎゅっと握り締めていた。
今、ここにヴァナ・ディールの存在自体が失われそうになっているというときに、
ヴァナ・ディールを売り渡すような行為をしようとするバラモアに
セルテウスは心の底から怒りを覚えていた。

怒りに震えるセルテウス

それは当然のことだろう。
セルテウスはそれを起こさないようにするために、
それぞれの世界に影響が出ないようにと、
少しずつクリスタルの力をわけてもらうという「地道なこと」をやり続けていた。

冒険者と共に戦ったあのときもそうだった……。
セルテウスもヴァナ・ディールを護った一人だ。

セルテウス
キエサル ガ イイ!

慌てるバラモアの表情に注目

セルテウスがバラモアの前に瞬間移動した。
拳に激しい光が宿る。
バラモアを後ろに大きく殴り飛ばした。

バラモアの悲鳴が聞こえる。
自ら開いた渦に吸い込まれると、そのままその渦は消え、
同時にエスカ-ル・オンに点在していた渦の気配も消えた。

集めたクリスタルの力は守られた。
セルテウスはイロハと共にアル・タユに来て欲しいと言い残しそこから消えた。
気がかりがまだ残ることがあるものの、
渦も消えてしまったことだし、ひとまずはイロハを迎えにノーグに向かうことにした。


■ 澄んだ空の下
イロハ
師匠!

ノーグに行くと、イロハがとても心配してくれていた。
冒険者は事のあらましをイロハやそこにいたギルガメッシュに話して聞かせた。

ギルガメッシュ
そのバラモアって魔物は、自分だけのための世界を新しく作ろうとしてたってことか。
無の使者に取り込まれ、内部から操ろうとでもいうのか?
小物なのか大物なのか判断に困る奴だな。


(きっと大物なのだ。)
冒険者はこれまでのことを思い出してそういう判断をしていた。
実のところ、冒険者はバラモアがあの程度で消え去るとはとても思えなかった。
イロハがバラモアのことを未来の冒険者から聞いたことがあると口を開いた。

(未来の自分はイロハになんでも話していたのだな。)

ノーグで報告

それよりも……。
エスカ-ル・オンであったことで、まだ残っていた気がかりがある。

ギルガメッシュ
おい、それで結局、無の使者はどうなったんだ?

そう、無の使者だ。
渦が消えてしまった以上はその状況は分からない。
未だに囚われているのか、それとも逃げ出したのか。
いずれにせよ、バラモアがあそこで一度は消えた時点で、
無の使者を縛っていた力も消えた可能性も否定できない。
それは、また冒険者に接触しようとする可能性が大いにあるということだった。

今は勾玉が次の導きを出すまでの時間が稼げるだけでも助かる。

イロハと冒険者はセルテウスの待つアル・タユへ、早速赴くことにした。

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お約束
・ 前提として、全てのミッションをクリア済み(三国ミッションも三国全てクリア済み)の状態でミッションを進めているとお考えください。
・ 登場人物も多いため、人物登場時にできるだけ違和感のない感じで説明を加えるようにしていますが、詳細な設定などについては、あえて省く場合があります。
・ 自身の感想部分については、該当部分をクリア時にメモした当時の感想をまとめています。

バラモアの存在はアドゥリンMの時から実に面白いなぁと思ってみています。
自身は道化の姿でありながら、その実もっと上から物を見ているというか。
少なくともそういうことを感じさせる存在です。

いくら世界を見てきたからと言っても、神の真似事なんて簡単というのもすごいですし、
彼には彼なりの「正義」があるのだろうと、セルテウスとのやり取りでは感じました。
クリアした今、こうしてまとめる為に、
改めてイベントを見直したりしてバラモアの言葉を読み返していると、
実に色んな示唆に富んでいて面白かったです。
このバラモアとの戦いのあとにバラモアのフェイスが手に入るのも不思議ですね。

あと、セルテウスがものすごく熱く怒りを表したので、一連のイベントを見たときは驚きました。
と、同時に、プロマシアMで彼が数々抱えた葛藤などを思い出し、そりゃ怒るよなぁと納得。
普段はクール系のキャラでありながら、激しい怒りを見せた場面がここというのが、
彼が何を大切にしているかというのも伝わり、短いながらもいいイベントだと思いました。
このあと彼は……。まぁ、今はいいでしょう。

次回の更新では、無の使者に関して、とても大きな事実が判明します。


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