【前回までの星唄M】
ララ水道にいたバラモアを見つけたアシェラと冒険者はバラモアとの取引によって
勾玉の力を取り返すことが出来た。その際にバラモアから様々な情報を得ることが出来た。
中の国でうたわれていた「石の歌」の本当に示唆するもの。
「闇」と呼ばれていたものが「無」であり、それは「暗闇の雲」と呼ばれるものであることなど。
多くの情報と、アシェラからのアドバイスもあり、冒険者は「神々の間」へ向かう。

■ リ・テロアを往く

聖地ジ・タの深い森の中を進む。その先に、ロ・メーヴという白亜の遺跡がある。
その一番奥に目指す「神々の間」はあった。

一歩足を踏み入れた途端足音が響く。
冒険者は少し緊張した面持ちで歩みを進めた。

女神アルタナ像と神々

目の前に立ち並ぶのは崩れかかった神々の像。
そして真正面には美しい女神アルタナの像がある。
両手を広げたその姿は美しい。
だが、背後を振り返ると、そこには鎖で縛られた男神プロマシアの像がある。

男神プロマシア像

いつだったかの冒険で女神像の足元にある扉から、
さらに奥のトゥー・リアへ行く為の青い水晶は手に入れていた。
そのときの冒険のことを少し懐かしく思い出していたとき、
背後から甲冑のこすれる音と足音が聞こえてきた。

???
やはり、ここに来ましたか。

エシャンタール

彼女はエシャンタール。グラビトンと同じ元はクリュー人である。
「虚ろなる闇」をあえて取り去ったことにより「ジラート」となり永遠の命を授かった彼女。
ゆうに1万年は生きており、歴史の裏で暗躍し続けていた。
すべては「世界の終わりに来る者」を葬るために生き続けた彼女だが、
その存在になるはずだったプリッシュはそういう存在になりえなくなってしまっており、
その後はプリッシュを見守るようにそばにおいていたという経緯がある。

エシャンタール
私も驚きました。
私の知らない、別の終末がこの世界を襲おうとしているとは……。
未来から来た「イロハ」は、一緒ではないのですか?


イロハ……。最後まで勾玉に力を集めるようにと懸命に話していた彼女。
彼女は既に何度も蘇りの秘術を使っている。
なのでいつかはまた帰ってきてくれるかもしれない。
しかしそのインターバルが確実に長くなってきているのを冒険者は感じていた。

話を聞いたエシャンタールは「蘇りの魔法」も神の気持ち次第だろうと言った。
ただし、「無」……バラモアによると「暗闇の雲」と戦う宿命を背負っているなら、
イロハにも今ひとたびの力が与えられるだろうとも冒険者に話した。

エシャンタール
ただ、その神自身、力が尽きる寸前ということも考えられます。
あまり時間の猶予はありませんね。


叡智を求めて

そういうと女神像の足元にある扉へと近付いた。
古代ジラート人が持つ、膨大な知識を得るために。
冒険者は青水晶を掲げると、扉は開かれ、奥へと進んだ。

イブノイル
……お待ちしておりました。
ようこそ、暁の女神の神殿へ。
遠い昔に失われた知識を求めてきた光の戦士たちよ。


イブノイル

彼女こそ、あのジュノの大公であるカムラナートとエルドナーシュの姉である。
女神アルタナに使える巫女の筆頭とも言っていい立場であり、
「神の扉」へ至る道の番人でもある。
しかし、彼女は既に故人であり、グラビトンと同じく
「残留思念」がこの場に留まっているに過ぎない。

エシャンタールは冒険者のところへイロハがやってきたこと、
「暗闇の雲」のことを手短に説明した。

イブノイル
暗闇の雲……。
ああ、私ですら、その名前を一度しか聞いたことがありません。

「暗闇の雲」には
伝説の、クリスタルの戦士でも太刀打ちはできないでしょう。


(では、一体どうしたらいいのか。もうヴァナ・ディールは救うことが出来ないのか)

その問いにイブノイルはとんでもない答えを用意していた。

神になれば……。
大いなるものを超え、より輝かしい力を持つ神になれば、あるいは……。


さすがにエシャンタールも驚いたようだ。
なぜなら彼女はそのリスクを良く知っているからだ。

エシャンタール
人という存在が生まれながらにして抱えている
「虚ろなる闇」をすべて捨てよ、と?
……確かに、成功すれば人の器を超えた存在になるでしょう。
しかし、失敗する可能性の方が遥かに大きい。


イブノイル
「必ず死に至る」と断言できるほど、危険な選択肢です。
それでもと言うのならば、私が導きましょう。なぜなら、
あなたは不思議な力を持っている……。


(もしかしたら死んでしまうかもしれない。
生きていたとしても、そのときはもう人ならざるものだ。
それでもヴァナ・ディールを救えるというのなら……私は……)

イブノイルは冒険者があの「クリスタルの戦士」たちを従えるほどの
可能性を持っていることを伝えた。

(神に……)

無の使者
ダガ……
<冒険者>ガ……光ノ神トナル可能性ハ……私ガ摘ム……。


またもや無の使者が現れる

(!?)

イブノイルが軽くのけぞるとその姿が消え、
彼女の背後から現れたのは無の使者……冒険者自身のもうひとつの姿ともいえる者だった。
身構えたエシャンタールの背後にまわり、そのエシャンタールも消し去ってしまう。
いまここには冒険者と無の使者の二人きりだ。

無の使者
君ガ近イウチニ……「光ノ神ニナル」ト言イ出スコト。
私ハ……ヨウク知ッテイルノサ。
ソノ世迷言ヲ止メルタメ……私ハ遙々……追イカケテ……キタノダ!


無の使者は以前に手合わせした際に自身にあった「闇」の部分が
かなり弾き飛ばされており、その「闇」が冒険者にも注ぎ込まれたと言った。
そのせいもあるのだろうか、確かに無の使者の様子も弱々しいところがあった。
それどころか、以前よりも「自分の意思」のようなものをその発言からも感じた。

冒険者に本気で手を出す気はやはりないようで、
彼はまるで何か大事なことを伝えようとするように話を続けた。

無の使者
コノ世ハ……光ト闇デ……成リ立ッテイル……。
闇ハ本当ニ……必要ガナイ……モノナノカ?
光ダケノ世デ……誰ガ眠ルコトガ……デキル?
ヨウク……考エルガイイ。

「暗闇の雲」ニ……スベテガ包ミコマレル……トキハ近イ……。



■ 大いなるものを超えよ

駆け寄るエシャンタール

いつの間にか冒険者はその場に倒れていた。
そこにいずこへかと弾き飛ばされたエシャンタールが駆け寄ってきた。
冒険者はあの男が闇に堕ちた自分自身の姿であることを彼女に話した。

エシャンタールは、
男が「光の神」になることを阻止しに来たということは、
冒険者が「光の神」になる未来があるのだろうと考えた。
それはつまり冒険者が死なずに「神」となる方法があるということだ。
だが、イブノイルがどういった方法でどこへ導き、
冒険者を神にしようとしたのかまでは分からないという。

もしかしたら……と、
彼女はセルテウスなら何かわかるかもしれないことを伝えた。

エシャンタール
……ただ、もう一度繰り返しますが、
「人の器を捨てる」ためには、大きな犠牲を払うことになります。
人とは異なる次元へ旅し、側にいる友人や恋人とは別れ別れになるでしょう。
その覚悟だけは、しっかりとお持ちください。


神々の間をあとに

彼女の言葉を胸に刻み、神々の間をあとにし、
セルテウスに会いに、醴泉島へ向かうことにした。


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お約束
・ 前提として、全てのミッションをクリア済み(三国ミッションも三国全てクリア済み)の状態でミッションを進めているとお考えください。
・ 登場人物も多いため、人物登場時にできるだけ違和感のない感じで説明を加えるようにしていますが、詳細な設定などについては、あえて省く場合があります。
・ 自身の感想部分については、該当部分をクリア時にメモした当時の感想をまとめています。

イブノイルはどこかで出てくるだろうと思っていたのですが、
エシャンタールが出てくるのは意外だった部分でした。
(尺も結構長かったですねw)

クリスタルの戦士たちを率いるという言葉を目にしたときは、
このあたりの話を進めたら「もしかしたらAAのフェイスを連れて歩けるの?」と
ちょっと期待してしまいました。

もともとは一介の冒険者が、
上り詰めるところまで上り詰めてしまったという感じがしたイブノイルの言葉。
冒険者がいよいよ「光の神」となってしまうのか。
でも、どこかモヤモヤとする部分があって、
そのずっと引っかかってる部分を無の使者が冒険者に最後に語っています。

光ダケノ世デ……誰ガ眠ルコトガ……デキル?

この言葉がシンプルながらもよく伝わる言葉だと感じました。

ヴァナ・ディールにおける「神」が
どこか身勝手に感じることがあるのは、
こういう部分のせいかなと合わせて考えていました。


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