【前回までの星唄M】
「闇の神の器」だった無の使者は、暗闇の雲の力によって本来あるべき力をなくしていた。
センパーンによって闇の神として目覚めさせられた無の使者は、
そのおかげで、暗闇の雲の力を抑えることに成功し、
本来自分が冒険者に対して知らせなければならなかった道へと冒険者を導くことが出来た。
それは冒険者が「光の神」となるために、闇を完全に捨て去った結果おこった
「失敗した未来」の姿だった。

■ 心の資格

無の使者によって知らされた「未来」は、
このまま冒険者が自身の「闇」を捨てて、
分かたれたもう一人を生み出してまで光の神になったところで、
その分かたれた者は「無の使者」となってしまうだけでなく、
結局、迫る闇を払うことなど出来ないままに終わる未来だった。

分かたれたもう一人との会話は

分かたれたもう一人
君は光の神となり、闇の神となった我は「暗闇の雲」に囚われた。
しかし……
「暗闇の雲」という名の無なる存在は、闇でも光でも倒せぬもの。


冒険者もその言葉であらかた悟ることが出来た。
つまり、光の神となるために「闇」を捨てたことがそもそもの間違い。
なにせ敵は「暗闇の雲」とは言いながらも「闇」と称されるようなものとは
まったく別次元の存在「無」であることも分かった。
闇に対抗するには光という単純な話ではなかったのだ。

だが……。
自身が光の神になることがすべてを滅してしまう未来に繋がるのならば、
光の神になることなく、何かを為すべきなのだろう。
だとしたら、どうやってその「無」と対峙できる?

分かたれたもう一人はアルタナの元へ行き、
一つに戻してもらおうと言っている。
「待っている」と言い残し、アトモスを召喚するとそこに吸い込まれて消えていった。

冒険者がケット・シーを待たせていた場所に姿を現すと、
怪我もなく帰ってきた冒険者に、どこか驚いたように駆け寄ってきた。

冒険者は中で起こったことを話した。
もちろん、未来がどういうものだったかも。
ざっと話を聞き終えると、その中身をケット・シーが整理をした。

整理していくとよりはっきりとしてくる問題点。
光の神になっても意味がないのか?ということ。

ケット・シーはどう考える?

少し迷う。迷った結果、冒険者はひとつの答えを出した。

(意味がない……少なくとも現状のままでは意味がない)

自分が光の神となった結果が、分かたれたもう一人に見せられた未来ならば、
やはり神となる意味はないのだろう。
それを阻止する為に、分かたれたもう一人はそれを知らせようとした。

だが、本当にそうなのか。まだ少し冒険者は迷っていた。
何か取れる方法はないのだろうかと。

恐らく未来の冒険者は、あの「闇」が「暗闇の雲」であり、
さらに「無」の存在だということは知らずに、あの場で戦ったはずだ。
だが、今の冒険者はそのことを知っている。
そして、光の神になる際に、闇を切り捨てることが決して正しくはないことも知っている。
だからこそ出来る対応があるのではないかと考えていた。

ケット・シーがこの先どうするのかと聞いてきた。
冒険者は当然のように、分かたれたもう一人のところへ行こうと考えていた。
自分の迷いをはっきりさせるためにもそれは必要だ。
ケット・シーはクリスタルと一体化しているセルテウスなら、
女神アルタナへ至る道を作る方策があるかもしれない……と言い、
冒険者を醴泉島へと急がせた。


■ 醴泉島の地脈

醴泉島のクリスタルの内部に入ると、すでにセルテウスはいた。
どうやらクリスタルを通して、冒険者の体験したことを見ていたらしい。
未来の冒険者が光の神になったことも、
それでも暗闇の雲を消し去ることが出来なかったことも。

セルテウスは最大の助力をしてくれることになったが

セルテウス
残されたイロハはひとりで、世界の終わりを見つめるしかできない、
そんな未来だったのだね。


改めて口にされるととても残酷な未来だ。
あの見せられた未来の中で、神になった冒険者はアルタナの声を聞いた。

遺された一人は やがて 息絶える……。
そして……人は……死に絶える……。


自分の名が聞こえたからであろうか、クリスタルで休んでいたイロハが
セルテウスと冒険者のもとへ歩み寄ってきた。

イロハ
今思えば、私めを過去へ誘ったあの声は、師匠のものだったのやもしれませぬな。
「決断を変えねばならない」と。
光の神となった師匠は、どこかへと旅立ち……
後に、私めに気づき、クリスタルの力をすべて使って過去へと飛ばしてくださったのでしょう。


イロハはとにかく冒険者は女神アルタナと会うべきだと主張した。
もちろんそのつもりだ。

セルテウスは女神アルタナは遥か高みにいるため、
そんな簡単に行けるような場所ではないと言いながらも、
やれるだけのことはやってみようと言ってくれた。
話を聞く限り、天象の鎖へとまた出向くことになりそうだ。

だが、その前にできるだけ女神のそばまで行ける道を確保するために、
醴泉島の地脈を乱すモンスターを倒してきて欲しいといわれた。
それが一時的にでも整えば、セルテウスの作ったクリスタルが
本来の輝きを取り戻し、力も発揮されるらしい。

セルテウスによると、
どうやら醴泉島に冒険者の仲間も到着してきているらしい。
彼らとも久しく連絡を取っていない。力を貸してもらいがてら、現状の報告でもしておこう。


■ 風向きは東

醴泉島のほぼ中央あたり差しかかった辺りだろうか、
冒険者に最初に駆け寄ってきたのはテンゼンだった。
その脇にはギルガメシュもいる。
アルドも来ているらしいが……、
荒海を越えて来た船旅ですっかりバテているようだ。

テンゼン、ギルガメッシュ、そしてアルドが到着した

冒険者はできるだけ手短に、しかし、要点はしっかりと彼らに伝え、
急ぎ仕事である地脈を乱すモンスターを倒す手伝いをしてもらえるように頼んだ。


■ 辣腕三人衆

テンゼン、ギルガメッシュ、アルド……多少の差はあれど、
いずれも腕には覚えのある者たちだ。
モンスター退治は滞りなく終わることだろう。
冒険者は自分の担当分を倒し終えると、待ち合わせた醴泉神社の祠の前へ向かった。


■ 問題解決

最初にやってきたのはテンゼンだった。
テンゼンは幼少時に一度だけ「鳳凰丸」を清めるために、
この醴泉神社の祠に詣でにきたことがあるらしい。

次にやってきたのはギルガメッシュだ。
ギルガッシュはこの島に「人」がいないことと、
不思議な黒い球体がいくつもあることを気にしていた。

テンゼンは人がいないのはここが神の島と呼ばれる孤島であることと、
来訪者以外では神職の者しか住めない場所だからだと説明した。
黒い球体については、「虚ろなる闇」とは別のもののように感じると話した。

罰ゲームを言い渡されるアルド

やや出遅れてやってきたのはアルドだった。
ギルガメッシュは最後にやってきたアルドに
あとで罰ゲームを与えると言っている。
だが、冒険者は知っていた。
これは決してアルドが遅いのではなく、テンゼンとギルガメッシュが強いのだと。


■ 蘇りし神への道

地脈の問題は解決しただろうか

全員揃ったところで、いよいよ岩戸の中へと入っていく一行。
テンゼンたちにとっては初めて見る醴泉島のクリスタルだ。
三人はあまりの神々しさに息をのんでいるようだった。
彼らには待ってもらい、クリスタルの内部へは冒険者だけが入った。

地脈問題は解決のようだ

イロハは島の地脈が戻ったと喜んでいる。
とりあえず問題は解決したようだ。

セルテウス
ようやく、このクリスタルは私の思うがままになる。
そう、今、アルタナの女神のもとへと
君を送ることができるようになったのだ。


いよいよか。
アルタナに会えばなんとかなるのではないかと考えたときから、
一体どのくらい色んな地を駆け巡ったであろうか。

セルテウス
準備はいいか?

いよいよアルタナのもとへ

冒険者は静かに頷いた。
分かたれたもう一人の待つ場所へ。
女神アルタナがいる高みへ。
そして、決断の場所へ。

まず、そこにいたのは……


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お約束
・ 前提として、全てのミッションをクリア済み(三国ミッションも三国全てクリア済み)の状態でミッションを進めているとお考えください。
・ 登場人物も多いため、人物登場時にできるだけ違和感のない感じで説明を加えるようにしていますが、詳細な設定などについては、あえて省く場合があります。
・ 自身の感想部分については、該当部分をクリア時にメモした当時の感想をまとめています。

このあたりを進めていたとき、私の感想メモには
「神にならずに無(暗闇の雲)を倒すには」←それは無理な気がする
「前提条件は?」などと書き込まれています。

無に対抗するものは有。
もしも人がいくつかの石ころと沢山の水で満タンに満たされていたとして、
その底にあった石ころを「邪魔だからこれはいらない」と捨ててしまったら、
中身は水だけになりはするけれども、水かさは減ってしまう。
その減った部分こそが既に「無」であって、暗闇の雲に入り込む余地を与えてしまいます。
だからこそ石ころを取り除かずに満タンを維持しないといけないのかな……
などをごちゃごちゃ書いてありました。

それにしても、無の使者は暗闇の雲の支配下にあったとはいえ、
何度か抗っているシーンをここまでに見ることが出来ました。
それが相当すごいことだった(何せ闇の神になってようやく支配から逃れたくらい)
のだと分かりますが、一方でそのわずかに抗っている瞬間だけでも、
もう少し分かりやすく冒険者に
「その選択まちがってるから!未来こんな感じになっちゃうから!」と
伝えてくれていたら、よかったのにーと思ってました。
特に「無の使者=未来の冒険者」って分かってからはチャンスは何度かあったと思うなぁ。

ですが、皆が「闇に包まれる」とか「虚ろなる闇」とか言っているときに、
無の使者はちゃんと序盤でセイレーンに対して「無の使者」と名乗っているんですよね。
その結果、冒険者たちが「仮面の男」から「無の使者」だと認識します。
そう考えると、おまえの相手は「闇」じゃないと教えることが出来る
精一杯の手段だったのかなぁと考えていました。
最初の頃は暗闇の雲の支配もきつかったみたいですからね。


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最初から……ヴァナ・ディールの星唄 1

  
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