ベジタブルカリカリセンセーション

シドという人物はバストゥークの大工房で工房長として腕を振るうすばらしい技術者です。
輝かしい彼の経歴の中に一点の曇り。
それは彼がまだ火薬研究所の所長としていた頃に起こった事故。

……「ベジタブルカリカリセンセーション」をクリアしてきました。

INV.ワークスを中心に、
ミドラスというシドの息子(養子)が主役にすえられたストーリーは、
アドゥリンだけでなく中の国にも及ぶストーリーでした。

前節「ベジタブルカリカリクライシス」において、
シドから破門されてしまったミドラスは、一応元気に振舞うものの、
それが空元気であることをINV.ワークスのアムチュチュは見抜いていました。

彼女からミドラスの気持ちを切り替えるきっかけを探してほしいと依頼され、
冒険者はバストゥークに向かうことになります。

ミドラスの話ということもあり、シドの助手ライバードは外で話を聞いてくれました。
ミドラスが今のような研究を始めたきっかけは子どもの頃のケンカがきっかけでした。
そのケンカの引き金となったのが、ある爆発事故。
彼の父が精製した火薬のせいで起こった爆発事故のことでした。

そして、この事故こそが
バストゥークミッションやクエストなどでも語られる
「15年前のパルブロ鉱山の爆発事故」のことでした。
これをきっかけに、シドは火薬研究所所長から責任をとって退き、
また研究そのものも縮小されてしまいました。

ミドラスの父が起こしたという事故。
それがFF11の初期ディスクの話にまでつながってきたことに
私はワクワクしていました。

事故現場に現れたのはボム

図らずも、ミドラスの父が起こした事故を探ることになり、
本当の理由を知ることになります。

そこに現れたのは、今はもういないミドラスの父。
そして、ヒルダの夫。

仕事あがりの食事を約束する二人

こんなところでヒルダが未亡人である話がつながってくるなんて。
ヒルダに関しては事故以来シドが何かと気にかけている話などが
初期ディスクにはあるんですよね。

ヒルダさんに変化はありませんでした
↑ 階段を上り下りしている女性がヒルダ

一人残されてしまった彼女は未だに一人で店を切り盛りするのが精一杯。
でも蒸気の羊亭は賑わっています。

事故現場で手に入れたのは二人の遺品らしきものでした。

蒸気の羊亭で仕事あがりにガルカンソーセージを食べる約束をしながら
彼らは彼らのいるべき世界へと帰っていきます。

彼らは幻

遺品らしきものを大工房にいるライバードに見せてみると、
やはり二人のものだということが分かりました。

その遺品を見つめながら、ライバードは何を思ったのでしょうか。

おそらく事故のときには火薬研究所は激しく非難を浴びたことだと思います。
シドはもちろん、所属している人たちも。
それは亡くなってしまったミドラスの父やヒルダの夫にも容赦なく。

二人の遺品を見てライバートは……

いつしかパルブロ鉱山は「禁忌」になっていた。
苦い経験から人々は自然と避けるようになっていたはずです。

ライバードはこの話をシドには内緒にしていてほしいと冒険者に言います。
ここでは、長らく助手である立場から見たシドという人物が
透けて見える気がします。ぐっときてしまいますね。
真実が分かったところで、過去が帳消しになるわけでもありませんし、
彼らも帰ってはきません。

後悔と悲しさと、そしてわずかな人しか知る人はいないものの
彼らの名誉が晴らされたことの喜びと、
そんな複雑な感情がライバードには溢れたのかなと思いました。

ひとつの遺品は彼に預け、もうひとつの遺品をミドラスに渡しに行きます。
そこには幼かったミドラスへ父からの手紙が残されていました。
ミドラスが信じていた「父」というパーツが、
きれいにはまった瞬間だったのではないでしょうか。

ミドラスを生んで間もなく、彼の母は他界しました。
そして父も幼いミドラスを残して亡くなりました。
ですが、今、ミドラスには二人の父と、
彼を親のように心配してくれていたアムチュチュという母がいます。

母の視点にもなるアムチュチュ

ミドラスは再びINV.ワークスの仕事に身を入れられるようになったみたいです。

後付設定というのは破綻することも多いし、
つじつまあわせがとても難しいと思うのです。
FF11でも色んなところで「ん?」と思うこともあります。
ですが、細かい違和感を無視してでも、お見事と言いたくなる瞬間があります。

特にヒルダのことはシドと絡んでいたこともあり、なんとなく印象的なNPCでした。
なので、こうやって繋げてきたか!と思うと同時に、
意外な人物にアフターストーリーをつけたなぁと思いました。
残念ながらクエストクリア後のヒルダに話しかけても変化はありませんが、
それはきっと夫の残した蒸気の羊亭が大繁盛で、
それを守るのに一生懸命だからと考えることにしました。

今回のクエストでは直接シドと会話することで進行する部分はありませんが、
ライバードの言葉だけで、シドがどんな思いだったか、また、
前のクエストでミドラスに対して激しく怒ったかなどもはっきりと伝わってきました。

いつの間にか、本当はこのクエストが
「ベジタブルカリカリ……」で分かるとおり、シビック・アボレタムにおける
野菜の促成栽培のための話であることをすっかり忘れてしまうほどでした。

初期ディスクの内容とつながっていく話が本当にお見事でした。
これはどちらかというと初期の話を何年か前にプレイして、
そして「こんなとこでつながった!」と感じられるほうがより楽しめるかもしれないですね。

  
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