約束

FF11で知り合った、Kさん(ウェディ)とSさん(プクリポ)、そして私(エルフ)は、
紆余曲折を経て、2016年8月からドラクエ10をスタート。
カミハルムイ編を終え、次は三人が気になっていたメギストリス編を
進めることになりました。物語は半ば。
アルウェ王妃のノートの謎が少しだけ紐解かれつつありました。

【注意】
この話は後編です。
前編はこちらからどうぞ。

3つまでならなんでも願いが叶うフォステイルからもらった不思議なノート。
でも、みっつ目を書いたそのとき、書いた人は凄惨な死を遂げる。

アルウェ王妃はそれを分かっていながら、
ついにみっつ目の願いをそのノートに書き入れました。


今回はストーリーのラストをぼかすことなく書き切っているので、
ネタバレを気にする方は見ないことをオススメします。
少し改行をいれておきます。








.

それはアルウェの記憶

誰かの記憶だったのでしょうか。
アルウェ王妃がみっつめの願いをノートに書き込んだところで、
その記憶は途切れました。

そこは、扉の中の世界。
フォステイルは戸惑います。
そもそも彼にはアルウェ王妃に不思議なノートを渡した記憶がないのです。
そこにアルウェ王妃がなぜか先ほど消えてしまった彼のリュートをもって現れました。
にっこりと笑ってそのリュートを手渡すと彼女の姿は消えてしまい、
フォステイルと私は扉の外の世界、つまり、元の世界に戻されたのです。

先ほど見せられた何者かの記憶のとおりならば、
今のノートの所有者はラグアス王子ということになります。
早速、メギストリス城に戻って王子の部屋にいくと、
その入り口がさきほどの不思議な扉と同じような状態になっていました。

中に入るとまた誰かの記憶が始まります。

それはラグアス自身の記憶

それは、アルウェ王妃が亡くなった直後の様子のようでした。
憔悴したプーポッパン王は、息子ラグアスも
深い悲しみの淵にあると思い、気遣う言葉をかけます。
ですが、ラグアス王子は母の死を知っていたから平気だと王に伝えます。
彼の予知能力はアルウェの死も予知していました。
ですが、それ以上にラグアスは父に伝えたいことがあったのです。

母と約束した
フォステイルのように堂々と。

王の身に降りかかる危険を伝えたい。

フォステイルのように!

ですが、母の死を予知していたというラグアスの言葉に、
烈火のごとく王は怒り始めました。
ラグアスが伝えたいことはもう王の耳には届きません。

絶縁されたに等しい言葉でした

王は「もう顔も見たくない、話しかけるな」と
ラグアスに引導を渡してしまいました。

伝える術をなくし、言葉を持たなくなったラグアス王子は
自室に引きこもるようになりました。

半年……。
一年……。

「王から任命された」家庭教師という言葉を聞き、
閉ざしていた扉に顔向けるラグアスがとても切ないです。
そして、扉の前まで行くものの、
結局その扉を開けることは出来ず先に進むことはできない。
彼の負った傷もとても深いものでした。

あと一歩が踏み出せないままに

それでもラグアスは決して父が嫌いになったわけではありませんでした。
ラグアス自身が予知した王の危機とプクランド大陸の命運について、
なんとかして伝えたいと思っていました。

ある日、ラグアスは母の宝物であったノートを取り出します。

子どもながらに考えたのです。
自分の言葉が届かないのならば……
伝えることが出来ないのならば……
英雄フォステイルの言葉なら届くのではないかと。
結局、フォステイルの言葉であっても伝わらなかったのだけれど。

ラグアス王子のひとつめの願い。
「フォステイルになりたい」

あぁ、そういうことだったのか。
フォステイルがアルウェ王妃にノートを渡した記憶がなかった理由。

扉の中の世界に戻ると、
さっきまでそこにいたフォステイルは光に包まれ、
本来の姿……ラグアス王子に戻ったのです。

フォステイルは不思議なノートに願いをかけたラグアスだった

そして、その扉の中でラグアスはついにイッドと対峙します。
魔軍師というイッドの真の姿と、
彼の企みを聞いてがっくりと膝をつくラグアス王子。
王を救いたくても、もう間に合わないかもしれない。
そんな絶望感に包まれていると、
彼のリュートがほのかに光りはじめ、
アルウェ王妃から託されたノートになりました。
もうフォステイルである必要がなくなったことに伴って、
こちらも本来の姿を取り戻したのですね。

それを見て、やはり父を止めに行こうと決意し、
ノートを携えてゆく王子と共に、私も儀式の間へ向かったのです。

儀式の間の扉を開けると、そこは既に邪悪な気配に支配された場所になっていました。
中央にはプーポッパン王とイッドがいます。
もうあと少しでプクランド大陸を滅ぼすという目的が達成できそうなイッドは、
もう王に対して自分の正体を隠すことはしませんでした。

イッドに突き飛ばされた王に駆け寄るラグアス。

私はイッドに戦いを挑みました。
難易度はつよいで戦いました。
魔法の扱いに長けたイッドは、魔法だけでなく魅了技を使ってきたりと、
さきほどの二体とは異なり多様な攻撃をしてきます。
ですが、一体が相手というのはこちらにとって非常に有利に働き、
無事に倒すことが出来ました。

王様はどうなったでしょうか。
そして、ノートを携えてやってきた王子は一体何をするつもりなのでしょうか。

負けてもなお……

これでこの国が救われると言う王子に対し、
王の命はじきに尽きると言うイッド。

この場で王の命が尽きてしまったら、
それは王家の儀式を行なったということに等しく、
汚された場で行なわれた儀式は聖なる力どころか
呪いの力となって大陸を包んでしまうことを意味します。

フォステイルになりたいという願いをひとつ叶えてしまっているラグアス。
父を救うのか、大陸を救うのか。
イッドは結局は滅びの道は避けられないと勝ち誇りながら消えてゆきました。
その影響でしょうか、心なしか儀式の間はさらに邪悪な気を纏い始めています。

決断のとき

ラグアスはぐったりとしている王に必死に呼びかけました。
意識が朦朧としている中、
王はうっすらと目を開けラグアスと言葉を交わしました。
フォステイルの言葉を信じていれば良かった……と。

「……大丈夫です お父さん」

ノートを使うことで王を助けると言う王子に対して、
王はそれをやめるように言いました。

「……尽きた命を 呼び戻すなど 天の理に反することを してはならん……」
「それよりも どうか…… 我が国を…… プクランド大陸を……救ってくれ……」


プーポッパン王の力が抜けていきました。
父の死。
最期にやっとちゃんと話せた父子。
その時間はあまりに短くて。

父との会話はあまりにも短くて

涙するラグアスですが、儀式の間は呪いの力を放出せんと
大きく揺れ始めていました。
時間はありません。

ノートを開いたラグアスが書いたふたつめの願い。
「プクランド大陸から魔瘴が消えますように」

闇に包みこまれそうになっていた空が、
一転、明るい光に満ち溢れます。

ラグアスは自分の予知能力で、
プクランドがこの先も無事であることを確認しました。

あとひとつ残ったお願いの枠。

「お父さんが 生きていてくれたほうが ずっと国のためになる……!」

ノートに書き込もうとするラグアス王子。

母の声を聞いた気がした

その瞬間、ラグアスは母の声を聞いた気がしました。

アルウェ王妃の最後のお願い

……いつか ラグアスが 3つ目の願いを書こうとした時……

ラグアスの持つノートが眩い光を放ちはじめました。



……いつか ラグアスが 3つ目の願いを書こうとした時……
……ノートが 消えてしまいますように……



ラグアスの手から離れたノートが王の身体に吸収されてゆきます。
そのまま王は光となって消えてゆきました。

王も光となって王妃のもとへ

アルウェ王妃の死の理由。
それは、こうなることを予知していたアルウェが
ラグアスに死を選ばせないために書いた願い。

その理由を知り、また自身に残された大きな役割と
託された想いに気が付いたとき、ラグアスは泣きじゃくるのでした。

ひとしきり泣いて落ち着いたラグアスは
父と母の心に報いるためにも国のために尽くすと誓います。

その微笑には少し大人びた様子がみえた

そう言って、ふっと笑った表情は、頼りない王子様ではなく、
少し大人びたように見えました。


<ストーリー完>


このあとはもちろん城でラグアス王子から
紫のキーエンブレムをもらい、メギストリス駅も使えるようになりました。

紫のキーエンブレムを入手

これはまたものすごく心にくる話を見せてもらったなぁと思いました。
アルウェ王妃の聡明さと子を想う親の心の深さはもちろんなのですが、
決して忘れてはならないのはプーポッパン王の葛藤。
途中からはどうしようもなくぽろぽろと涙がこぼれてしまいました。

アルウェはノートに書いたお願いでお姫様になりました。
一方、王はアルウェとの出会いは運命だと思って后にしました。
なのに、なんでも叶うノートのおかげなんていわれてしまった時には、
自分の心や、時にはアルウェの心さえも
どこに置けばよいのか迷ったと思います。

ラグアスのことも王はずっと考えているんですよね。
でも、素直にラグアスのところに行くことが出来なかった。
ラグアスもまた同じです。

フォステイル(=予知)やノートを強く否定していたのも、
王はノートで決められた愛ではなく、
自分の心でアルウェを愛したのだと信じたかったのだと思います。

きっかけはノートだったとしても、
アルウェもまた王に対して深い愛情をもっているのが分かりますし、
王もそれは頭では理解しつつも
どこか不安で仕方なかったのだと思うのです。

すごく切ないラブストーリーと、親子愛と
……いろんなものが詰まったこの物語に、ただただ呆然。
ちょっと、表現するのが難しい。
こんなに分かりやすい物語なのに、実に深いです。

私たちも三人ともメギストリス編のエンディングを終えたあと、
しばらく余韻に浸っていました。

Kさん 「いい話だった」
Sさん 「うん」
私 「いい話だったね」

アルウェ王妃のみっつ目の願いの展開が本当にすばらしかったです。


← 前の話 15.メギストリスの物語-前編-
→ 次の話 16.三人は初級を卒業した


三人の話 目次

  
コメント

いい話で泣けた。
勢いでドラ10アマゾンポチーしてしまった。
めっちゃ│URL│12/29 08:50│編集

■ めっちゃさん
初めまして。
私はまだそこまでDQXをやりこんでいませんが、
既に沢山の良いお話を体験することができました。
めっちゃさんも色んなエピソードを楽しめるといいですね。
れあ│URL│12/30 11:57│編集
コメントする











 管理者にだけ表示を許可する?

SPAM防止の為、画像認証を使用しております。お手数おかけします。

トラックバック
トラックバックURL
→http://lucent14.blog.fc2.com/tb.php/886-09779e09
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)